衆院選:うちわ問題の松島みどり氏5選 東京14区

毎日新聞 2014年12月14日 22時53分(最終更新 12月15日 00時32分)

バンザイする松島みどり前法相(中央)=東京都墨田区で2014年12月14日午後9時7分、小川昌宏撮影
バンザイする松島みどり前法相(中央)=東京都墨田区で2014年12月14日午後9時7分、小川昌宏撮影

 東京14区では「うちわ」問題で法相を辞任した自民前職の松島みどり氏(58)が5選を果たした。トレードマークの赤色のジャケットに身を包んだ松島氏は、午後9時過ぎに東京都墨田区の事務所で満面の笑みを浮かべて万歳を繰り返した。その後、「脇の甘いところがあり、ご迷惑をかけた」と謝罪したうえで「選挙中に『まだまだやり直せる』と声をかけていただいた。人情のある町で政治活動をやってきてよかった」と述べ、集まった支持者に深々と頭を下げた。

 女性閣僚として期待された松島氏は、選挙区内で「うちわ」を配布したことが公職選挙法の禁じる寄付行為に当たると国会で追及された。法相辞任が決まると、赤い服を白いスーツに替えて記者会見に臨み「真っさらな気持ちでまた歩みだそうという気持ち」と話していた。

 選挙戦では細い路地まで選挙カーを入れ、数百メートルごとに車を降りては最初に有権者に謝罪するスタイルを徹底。再び赤色のジャンパーを身につけて頭を下げ続け、うそや不誠実な態度を嫌う下町気質の人々の心をつかんだ。【太田誠一、近松仁太郎】

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