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日本代表のアギーレ監督 八百長問題で告発
12月16日 0時08分

日本代表のアギーレ監督 八百長問題で告発
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サッカー日本代表のアギーレ監督が、スペインのプロチームの監督を務めていた2011年に八百長に関わった疑いがあるとして、15日、スペインの検察当局から告発され本格的な捜査が始まることになりました。

スペインの検察当局によりますと、アギーレ監督はスペイン1部リーグのチーム、サラゴサの監督を務めていた2011年5月の最終戦、1部リーグ残留をかけた試合で八百長に関わった疑いが持たれています。
サラゴサはこの試合に勝って、1部リーグ残留を決めていました。
検察では、この試合前に当時のサラゴサの会長が両チームの選手などに金を渡していたことなど、八百長の疑いがあるとして、関係者に事情を聞いていましたが、15日、アギーレ監督を含むこの試合に関係した選手などおよそ40人を裁判所に告発しました。
スペインの司法制度では、検察からの告発を受けて本格的な捜査が始まるということで、アギーレ監督が事情を聴かれるために出頭を求められる可能性があります。
日本代表は、来月のアジアカップへ向けた強化合宿を今月29日に始めることになっていて、アギーレ監督がチームを離れざるをえない事態になれば、チーム強化への影響が懸念されます。

日本サッカー協会「事実関係を確認したい」

アギーレ監督が告発されたことについて日本サッカー協会の西澤和剛コミュニケーション部長は、「今の段階では、まだ連絡がないのでコメントのしようがない。事実関係を確認したい」と話しています。

アギーレ監督「心配ない」繰り返す

アギーレ監督の八百長疑惑については、スペインの地元メディアがことし9月に報道を始めましたが、アギーレ監督はこの問題を記者会見で質問されても「全く心配していない」と繰り返していました。
また、日本サッカー協会に対しても一貫して「問題ない。無実だ」と話し、12月6日のJ1最終戦を視察した際にも報道陣に「私も皆さんと同じように記事になった報道を読んだだけだ。正式には、私も弁護士も何も聞いていない。正式な情報を待って、どういうことなのか知りたい」と話していました。
15日は来年1月から始まるアジアカップの日本代表メンバーを発表しましたが、八百長の疑惑に関する質問については「大会で指揮をとること、競技の面だけに集中して臨みたい」と話していました。

アギーレ監督とは

アギーレ監督はメキシコ出身の56歳。
現役時代はメキシコ代表として活躍し、引退後、指導者となりました。
2002年のワールドカップ日韓大会の北中米カリブ海予選で、メキシコが敗退の危機にあったときにメキシコ代表の監督に就任し、チームをワールドカップ出場に導いたほか、2010年の南アフリカ大会のときも、予選の途中に再び監督となってチームを立て直し、出場権を獲得しました。
監督としての2回のワールドカップでは、メキシコをいずれもベスト16に導きました。
クラブチームでは、スペイン1部リーグで今回問題になっているサラゴサやアトレティコマドリードなどを率いました。
日本サッカー協会では、ワールドカップブラジル大会での1次リーグ敗退を受けて、ワールドカップやクラブチームの監督としても経験豊富なアギーレ監督と、ことし8月に契約しました。
アギーレ監督は、代表経験のない若手を積極的に出場させるなど、新戦力の発掘に力を入れてきた一方、結果が出ないとベテランを復帰させるなどして、ここまでの6試合では3勝2敗1引き分けの成績です。

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