再生法申請:黒川紀章事務所に保全命令 負債12億円

毎日新聞 2014年12月15日 18時58分

 国際的な建築家として知られる故黒川紀章氏が設立した「黒川紀章建築都市設計事務所」(東京)が15日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けた。東京商工リサーチによると、負債総額は約12億円。

 同事務所は黒川氏が1968年に設立。黒川氏の死去や建築不況により、受注案件数が減少したことなどから、財務状況が悪化し資金繰りに行き詰まった。これまでに国立文楽劇場(大阪市)や国立新美術館(東京)などを手掛けた。

 建設コンサルタントの日本工営が15日、黒川事務所に対しての資金援助と事業の譲り受けを表明した。今後の再生を支援する方針。(共同)

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