高松市:最高裁国民審査投票用紙117票足りず 香川1区

毎日新聞 2014年12月15日 12時17分

 ◇「持ち帰り票」として香川県選管に報告

 高松市の香川1区の開票所で15日未明、最高裁裁判官の国民審査の投票用紙が投票者数より117票少ないことが分かり、投票箱の再点検など未集計の票がないか確認する事態となった。しかし、見当たらなかったため「持ち帰り票」として香川県選管に報告した。同市では、過去5回の国民審査の「不受理、持ち帰り票」は最も多くても前回(2012年)の39票だった。

 また、高松市の香川2区の開票所では、小選挙区の開票で無効票を一旦「773票」と確定した後に、計数機の中から無効票1票が見つかった。ところが再集計では、この1票を合わせても772票しかなかったため、1票は有権者が持ち帰ったと判断。「無効票772」「持ち帰り1票」と修正し、改めて確定した。

 高松市は昨年7月の参院選での市選管職員らによる不正操作事件後、初の国政選挙だった。市選管の東原博志事務局長は「どこかにミスがあって起きた可能性がある。しっかり検証していきたい」と話した。【道下寛子】

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