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路上生活者の“ふとんで年越し”に支援を
12月13日 10時37分

路上生活者の“ふとんで年越し”に支援を

ことしの年末年始は、役所の閉庁期間が例年より長く12月26日夕方から1月4日までとなります。
この期間中、行政の支援を受けるのが難しくなる路上生活者などをサポートしようと、都内の支援団体が連携して支援活動を行うことになりました。
医療相談窓口の設置や炊き出しに加えて、路上で体調を崩した人に休んでもらう部屋の提供などをする予定です。

この事業は「ふとんで年越しプロジェクト」と名付けられ、ホームレスへの支援活動などに取り組む都内の支援団体が連携して行います。
年末に役所が閉庁となったあとの今月27日から来年1月4日にかけて、池袋や渋谷、山谷地域の公園などで医師や看護師による医療相談の窓口を随時設けるほか、炊き出しなどを行います。
また、広く寄付を募って、集まった資金で都内のビジネスホテルの部屋を確保し、医療相談で体調を崩した人など、休む場所が必要と判断した人にシェルターとして無料で休んでもらうことにしています。
支援団体は70万円を目標に寄付を募って10部屋程度確保する予定ですが、資金に応じて部屋を増やしたいと話しています。

支援団体は、去年の年末年始に初めてこのプロジェクトを企画し、約20人に部屋を提供しました。
医療相談には期間中、115人が訪れ、部屋で休んでスタッフのアドバイスをきっかけに、就職したり職業訓練校に通い始めたりするなどの成果があったといいます。
政府の統計によると、ことし1月の調査で、全国のホームレスの数は年々減って約7500人とされていますが、この中にはネットカフェで寝泊まりしている人などは含まれず、住まいがなく支援が必要な人は相当数に上ると支援団体は話しています。
このプロジェクトの呼びかけ人の1人で、NPO法人「もやい」の大西連理事長は「目に見えるホームレスの人たちは減っていても、年末年始は特に病気や障害のある人が路上に残されてしまうことが考えられます。支援のニーズは多く、協力していただければと思います」と話しています。
活動への寄付は、インターネットを通して資金を集めるクラウドファンディングという方式で今月26日まで受け付けられています。
インターネットのアドレスは、「https://motion-gallery.net/projects/futon-toshikoshi2014」です。

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