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【衆院選2014】
韓国 「長期政権に道」と警戒感も
【ソウル=藤本欣也】韓国の聯合ニュースは14日、日本の衆院選に関し「連立与党が圧勝 安倍“1強独走”長期化」との見出しで報道、「集団的自衛権の法制化、憲法改正など“普通の国家づくり”の弾みになる」との見通しを伝えた。
韓国では、今回の衆院選について、安倍晋三政権の独走にブレーキがかかるか否かの分(ぶん)水(すい)嶺(れい)になるとみていた。それだけに、慰安婦問題や歴史認識をめぐり譲歩姿勢を見せない首相に対し、聯合ニュースは、この勝利で「5年以上の長期政権への道を開いた」などと警戒感をにじませている。
安倍政権下で進行する円安・ウォン高の経済的影響を受ける韓国では、アベノミクスが争点となった衆院選への関心が高かった。アベノミクスが信任され、「既存の経済政策が固守される」(同ニュース)ことへの失望感も広がりそうだ。