この時期になると、お店やテレビCMでよく見かけるのが、冬季限定のチョコレート菓子です。もはや冬の風物詩ですが、人気の定着には、チョコが溶けにくい季節という以外にも理由があるようです。

 明治が1992年から出している「メルティーキッス」シリーズは、冬限定ものでは最も古いロングセラーの一つだ。口に入れるとすぐ溶け始めるやわらかな食感と、濃厚な味が特徴。この冬は大人向けに洋酒を含んだものもある。今後もいろんな味のタイプを出す予定だという。

 定番のお菓子を冬限定で違う形や味にしたものも多い。江崎グリコは96年からチョコにココアパウダーがかかった「冬のくちどけポッキー」を販売。不二家「カントリーマアム」、森永製菓「ダース」、ブルボン「エリーゼ」などにも、冬の限定商品が次々に登場している。

 季節限定ものでも冬にチョコが多いのは、冬は濃厚な味を欲しがる人が増え、「夏の約2倍はチョコが売れる」(江崎グリコ広報)旬の季節だからだ。中でも冬限定に多い口の中で溶けやすいチョコは、寒い冬場しか品質を保てない事情もあるそうだ。

 さらに、江崎グリコの担当者は「主なターゲットの女性が、『限定』という言葉が好きだから」とも明かす。定番もいいけれど、いましか買えない商品は興味を引きやすい。

 また、日本チョコレート・ココア協会の担当者は「チョコに含まれるポリフェノールが体に良いなど、健康なイメージも広まったからでは」と話す。実際、国内でのチョコの消費量はここ数年伸びている。2013年度は24万5千トンで過去最高で、1人あたりにすると年1・93キロも食べている計算になる。(西山明宏)

■チョコ菓子の注目度ランキング

①ダースホワイト<ナッツ&フルーツ>=森永製菓

②ONE TAB=ロッテ

③ダース<ナッツ&フルーツ>=森永製菓

④マカダミア メルティーキッス仕立て=明治

⑤大粒たけのこの里 くちどけストロベリー&ホワイト=明治

⑥大粒きのこの山 くちどけストロベリー&ホワイト=明治

⑦ポッキーミディ<ぽってりイチゴ>=江崎グリコ

⑧サーティワンチョコレート(ポッピングシャワー)=不二家

⑨キットカット ビッグリトル きなこ=ネスレ日本

⑩チロルチョコ<スカイベリー>=チロルチョコ

注:食品口コミサイト「もぐナビ」(mognavi.jp)のアクセスや投稿数などの合計、12月4日時点。②は期間限定ではない

     ◇

■ロングセラーのくちどけ

 江崎グリコは、1月末ごろまでの期間限定で「冬のくちどけポッキー」を販売している。「冬のくちどけ」は1996年から続くロングセラー。芯のプレッツェルを口溶けのよい濃厚なチョコレートで包み、仕上げにココアパウダーをかけた。希望小売価格は税抜き143円。

■白チョコで包み、まるで雪

 不二家は「カントリーマアムチョコレート(ホワイト)MP」を販売している。冬や雪をイメージし、定番商品より小さいクッキーにチョコチップを混ぜ、ホワイトチョコで包んだ。持ち運びしやすいように小袋の包装(モバイルパック=MP)にした。1袋38gで、参考価格は税抜き120円。

■きなこ・いちごのキッスも

 明治は、冬季限定で「メルティーキッス プレミアムショコラ」を販売している。メルティーキッスは1992年から冬だけ販売している人気商品で、口に入れるとすぐに溶ける食感が特徴。今季はほかにきなこ、いちごなどの味も用意した。1箱60gで、参考価格は税抜き246円。

■フルーツ入りの12粒

 森永製菓は、チョコレート「ダース」から冬季限定の2種類を販売している。「ダース〈ナッツ&フルーツ〉」は、ミルクチョコにアーモンドやオレンジピールを入れた。「ダースホワイト〈ナッツ&フルーツ〉」は、ホワイトチョコにドライストロベリーなどを入れた。12粒入りで参考価格は税抜き170円。

(大手菓子メーカーが今秋以降に出した定番商品の冬季限定品から選びました)