選挙の投票について愚民が勘違いしがちな七つの誤解


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選挙のことを書こう

今時ブログやホムペで特定人物や特定政党の政治批判すると、なんとか法案に基づいて脅しが飛んでくるという噂を小耳に挟んだので、うちのような看板も出さずに必死にやっている(高菜コピペ!)個人サイトとしてはそれではやっていけないので、今回は選挙前特集ということで、選挙に対する心構え的なものを教えておきたいと思う。

これはどちらかというと政治批判ではなく国民批判なので、けっして政治犯ではないのでそこらへんよろしく。国民批判を認めてもらえないならやっていけないんですよ!(高菜コピペ2!)

ようするに愚民が陥りがちな選挙というものに対する無理解とか勘違いとか心構えの低さを正し、市民として啓蒙するための文章だ。

以下の項目のひとつでも無条件に頷くところのある人は愚民のおそれがあるので選挙で失策を犯す前にぜひそこの項目を読んでいくこと。他の項目も読むこと。もう選挙が終わっていた、もしくは選挙の予定がない場(これは2014年末の衆院選前日に書いてるがあなたがいつ読むかはわからない)でも読んで反省すること。

投票率が上がると政治が良くなる
若者が投票にいくと政治が良くなる
国民が政治に関心をもてばまともな選挙になる
支持政党が無いなら白票を入れるべき
死票になる投票は無意味
誰に投票するかは他言すべきではない
最高裁信任投票はわからなければ無印で

投票率が上がると政治が良くなる

とにかく投票。投票、投票、さっさと投票!しばくぞ!

というわけで投票厨とよばれる人たちがいる。彼らの主張はこうだ。

政治が悪くなったのは投票率が落ちたせい。投票率が低いから悪がのさばる。税金が上がるのも、原発が爆発したのも、貧困問題も、円高も円安も小麦の高騰に泣くのも、すべて君らが投票しなかったせいだから不満を言うな。むしろ世の中の悪いところがあるとすればそれは投票率が低いことであって、投票率さえあがれば万事問題なし。投票率が百パーセントが幸福度百パーセントとしたら下がれば下がるだけ不幸になっていく。だからぜひ投票に行って外食しよう。

選挙が近づいてくると彼らの野生の血のようなものが興奮するのか。やたらはしゃぎだす。あなたのネット世界やテレビ世界にもいるはずだ。「政治が変わるのは投票しかないです。投票しましょう!」と呼びかけてドヤ顔のこういう厨か。あるいは身近な存在として投票厨と顔を合わす生活をしているひともいるかもしれない。ご愁傷様。

なんで投票率があがれば世の中が良くなるのか。意味がわからない。「雨乞いの踊り」みたいなものか。上の主張は極端に書いているところもあるけど、ほぼ彼らの主張に沿ってるはずだ。だって彼らは選挙に行きましょうしか言わないのだ。こうなってくると何かのオカルトと考える他がない。

「投票率が上がらないと組織票に勝てないのでは?」

こんな世迷言をぬかす投票厨もいる。組織票とはなんだ。全体の投票の何パーセントが組織票なのか。そんな事を聞いても彼らは口をつぐむばかり。

「とにかく投票率が下がると組織票の価値があがるでしょ。だから投票率をあげないといけないんだよ!」

たとえば衆院選に限って言えば、戦後の投票率は上下に振れつつ最大76パーセントから59パーセントまで下降してきた。少なくとも59パーセントがダメだとしたら何パーセントになれば組織票に勝てるのだろうか。たとえば70パーセントか。だった10パーセントの上積みで勝てるのか組織票に。組織といっても案外たいしたことなかったんだな。

2012年末に行われた第46回衆議院総選挙だ。自民党が圧倒的な議席数で返り咲いた選挙だ。しかも投票率が過去最低の59.32パーセントという選挙でもあった。投票厨の主張としては投票率の低下がもたらした結果だそうだ。

しかし、である。第28回衆議院総選挙から第46回衆議院総選挙まで、自民党は勝ちまくってきたのである。投票率76パーセントの時も68パーセントの時も59パーセントの時も最大議席を占めていた。

その勝率18/19!!!
2012年に民主党に政権を奪われるまで実に17連覇!!!!
べらぼうな強さである。金に物をいわせて好き放題やらかしていた巨人ですらV9が最大だったというのに。自民党の前身にあたる自由党やらを含むともっととんでもない事になる。

1996年の比例代表導入後の得票率から推察するに自民党は近年最低でも1600票は獲得する能力をもっている。極端な話、これが全部組織票と考えてみよう。ちなみに最大にフィーバーした小泉内閣時で2600万票の票を獲得している。

有権者数が1億人ほどだそうだから投票率が6割として6000万票ほどを選挙で取り合いをしている。3000万票以上を獲得できれば少なくとも比例区ではトップに立てる計算だ。事実、民主党が政権を奪った時はこのくらいの得票数だった。3000万票あれば自民党の組織票が仮に1600万票あっても(実際はないけど)勝てる計算だ。

じゃあ投票率が6割あたりを推移しているときに突如として選挙率が100パーセント近くなったという無茶な仮定をしてみる。そんなことは絶対におこりえないが、軍隊がおしよせてきて選挙民をトラックに詰め込んで強制的に連行するでもなんでもいい。ともかく、これでほぼ投票率が100パーセントになった。

とすれば、ここに今まで無かった4000万票の票が出現する。3000万票が当確ラインだというのに4000万票!なんという圧倒的な力!埋蔵金とかいうレベルではない!こんな暴力の前にはあらゆる政党の組織票なんか児戯!荒波の前に置いた雪だるまみたいに無残に押しつぶされること必定!それもこれも投票率があがったおかげや!バンザイ!

で、この4000万票はどこに行くの?これって何党に投票されるべき票だったのか?

しーん。。。。

「え、自民党(震え声)」

アホか!ただでさえ自民党は比例区では1600〜1800万票獲得する能力がある!そこに4000万パワーも加算してどうするのか!

しかしこれは笑い話ではない。投票されない4000万票の行方なんて誰が知ってるのだ。

だってこの4000万票前後の票は、誰も開拓していない票田でしかないもの。

選挙に行かない人の理由は様々だけど健康上の理由とかそういうのは除外して考えるに、潜在的に票になり得るのはこういう理由で未投票の人だろう。

1.どこに入れたら良いのかわからない。興味がない。
2.支持政党なんか無いので棄権する。
3.どうせ結果がわかっているので馬鹿らしいので死票を投じたくない。
4.選挙結果に不満はないので面倒なので自分が入れるまでもない。
5.崇高な理念があって拒否。

4の人は自民党の票みたいなもんなのでアウト。こういう人が全体の半分くらいたらどうなるのか。トラックに詰め込んで無理矢理強制投票させたとて自民党の得票がいきなり2000万票跳ね上がる。そうでなくとも1の人だって特にポリシーは無いから高い確率で自民党に入れるとは考えられないだろうか。いったい何が嬉しくて投票を煽るのか。やはり投票率そのものの上昇に興味があるとしか思えない。

だからせめて投票を煽るならどこに入れるか統一した見解を述べる必要性がある。でも相変わらず投票に行きましょうと嬉しそうに連呼している。どこに入れたら良いと考えているのかと聞いたら自分で考えましょうとか屠殺前の牛
みたいな笑顔で返してくる。投票拒否層が自分で考えた結果は投票拒否なんだよ!と言いたいけど。

若者が投票に行けば変わる

若者厨である。これも基本的には投票厨と同じような疑問をはらんでいる。その上で若者に限定するから潜在的な票はかなり少ない。救い難い。そして若者の投票しない理由はよくわからんだ。そんな若者に若者厨はどこへ投票しろと勧めるのか。また無言?どうしようもない。何も言わへんのやったら自民党に入れるだけである。かくしてまたしても自民党の得票が伸びるのであった。。。

若者厨の主張の根拠になっているのは日本の政治が若者に厳しく老人にやさしいからだと。若者厨には年金の先送り問題やら医療負担の増加やら介護問題やら全く見えていないらしい。日本の政治が優しいのは資本家と政治家の年寄りであって、貧乏人の年寄りにはなんら有利には作られていない。

国民が政治に興味を持てば政治が良くなる

ならない。

もしも本気でみんなが政治に強い関心をもって取り組むならばあるいはそうかも知れないが、この種のことを主張している奴にろくなのがいない。この手合いがいう政治に関心を持つとはテレビとか新聞の報道を熱心に見るということだ。ネットニュースも含むだろう。そしたらどうなるか。マスコミがいうままの政治問題を語りマスコミがいうままに判断するロボットみたいな人間がポン!はい!出来上がり!

こういうロボットはなんとなく自分が苦しいような気がしてもマスコミでアベノミクス!とか言うてたら「アベノミクスかなあ」などと思い込んでしまう簡単な回路しか備えていないので実に簡単に操れる。それでいて自分が社会や政治を真剣に考えていると思い込む回路もあるので操るのが簡単である。与党にとったら危険性ゼロ!

支持政党がなければ白票を入れるべき

アホじゃないの?

固定票を持つ与党からしたらこれほど嬉しいことはない。

白票なんて敵に塩を送るようなもんだろ。それよりか家で寝ていた方がマシ!

投票率を上げて何になるというのか。入れるところが無いなら徹底して選挙をボイコットしようとなぜ言えないのか。

白票なんてぜんぜんインパクトないけど、選挙ボイコット運動が広まればそれはそれで社会に与える影響を考えるなら有意義かもしれない。

「入れるところはないけど選挙制度には大いに賛成する。誰が当選しても選挙率という形で後押しします」というサインだぞ白票は。よく考えろ!

死票になる投票は無意味

ネットニュースやテレビとかでどこが優勢かしらべる。

勝ちそうなところに投票。

やったー!勝った!俺の一票が生きた!

かくしてマスコミ発表の事前予測は今回も大勝利。その精度はますますと上がっていくのだった。。。

完全にアホだろおまえら。

誰に投票するかは他言すべきではない

なぜかこういう暗黙の了解のようなものが世間でまかり通っている。

お前ら国民同士がコンセンサスとらずして、いったい誰の意見をまとめて政治を判断するのか。マスコミか?大本営か?

「投票率をあげて組織票に対抗しなくちゃ!」

とかいっちゃっている自称意識の高い奴らが率先してマスコミ発表に操られる巨大な組織票と化しているナンセンス!

これだったらまだ何かしらの見返りのある組織に所属しているほうが良かったわ。これら無自覚組員は、まるでハーメルンの笛吹きに操られるネズミみたいに、溺れ死ぬ方向に誘導されているだけなのだから。

最高裁信任投票はわからなければ無印で

わからなければ全部バツが大正解。

これについてはコチラが大変詳しい。
http://politas.jp/articles/231
まだこの制度で不信任とされた判事はひとりもいないという恐るべき事実!

戦後の判事は聖人君子ばかりだった?んなバカな!

あまりにも歪みすぎた制度なのに意外に知られていない!

仮にも三権分立の一角を担う超重要な要素なのにマスコミは話題にもしない!それは圧倒的に!ほぼ自動的に!信任されてしまうというイカサマシステムに秘密が隠されているわけだが。

まるで一年契約のネットサービスの年間料を支払って366日目までに脱退をするのを申告しわすれていたせいで二年目も勝手に引き落とされていた恐怖に近いというか。。。

民衆による不信任というプレッシャーに晒されることなく圧倒的に保護された司法が、民衆の要請によって立法や行政に物申すストッパーとして満足に働いてくれるかどうかバカでもなければ理解できるだろう。

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