送る会:長崎市民ら600人 本島等さんの冥福祈る
毎日新聞 2014年12月13日 19時20分(最終更新 12月13日 20時05分)
長崎市長在任中に「(昭和)天皇に戦争責任はあると思う」と発言し1990年1月、右翼団体幹部に銃撃された故本島等さんを送る会が13日、長崎市魚の町の同市民会館であり、市民ら約600人が冥福を祈った。本島さんは10月31日、肺炎のため92歳で死去した。
呼びかけ人代表の田上富久・長崎市長はあいさつで「困っている人たちに目を向けなくては、という思いを最後まで貫いていた。本島さんに出会えたことに感謝したい」と述べた。
会場では、本島さんの生前の映像が流れ、親交のあった人々がスピーチし、飾らない人柄をしのんだ。地元の高校生らが合唱「千羽鶴」などを披露すると、ハンカチで目頭を押さえる人もいた。
参加した長崎市の笹屋欣司さん(73)は「言うべきことを言ってくれるところをずっと尊敬していた。安らかにお眠りくださいと伝えたい」と話していた。【竹内麻子】