Disclosure Award 2014(適時開示アワード 2014)

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適時開示アワード2014 最終結果

 「適時開示アワード2014」実行委員会は、今年「最も人々の記憶に残った適時開示情報」に株式会社エナリス(銘柄コード:6079)の「一部のWEBサイトの書込みについて」を選定しました。

 「適時開示アワード」は過去1年間に開示されたすべての適時開示情報の中から、不特定多数による投票により「最も人々の記憶に残った適時開示情報」を選定する、今年度で2回目の開催となるイベントです。

 株式会社エナリスの「一部のWEBサイトの書込みについて」は、「東京アウトローズWEB速報版」による10月23日付記事『「アベノミクス」にのって新規上場した「エナリス」、実態不明の会社に「巨額売掛金」、疑惑次々と』を「書込み」と称し、同日中に同社のホームページ上ではその記事が指摘する取引について、「何ら懸念はございません」と説明を行いながらも、結果的には上場直前の四半期を含む過年度の売上計上等の訂正を行うに至ったことなどにより、「SNSが粉飾決算を暴いていく様が上場企業の開示ポリシーのあるべき姿を逆説的に知らしめた。」「TDnetを軽視するその開示姿勢はまさに反面教師である」などの理由で大賞を獲得しました。

 次点は、株式会社ゼンショーHD(銘柄コード:7550)「第三者委員会からの調査報告書受領に関するお知らせ」。この開示文書内で添付されたのは、直近の報道でも「ブラック企業」批判が強まってきたなか、「ワンオペ」という流行語の発信地となった同社が『牛丼チェーン「すき家」の労働環境改善のための提言』を求めて設置した第三者委員会による調査報告書。

 内容は、その中で語られる従業員らの過労実態を”現代の「蟹工船」”と表現するメディアも現れるほどで、「会社法にとどまらず労働法・リスクマネジメント・経営企画等の多方面について考えさせられる開示だった」「労働者の強烈な酷使が強く印象づいた。日本の労働環境改善への反面教師となってほしい。」等の理由で人々の記憶に残った開示となりました。

 今年の「適時開示アワード」は2013年12月から2014年11月に開示された適時開示情報を対象とし、第1フェーズで14社の適時開示を公募により選定、最終投票で58人による投票のうち18票を獲得した、株式会社エナリスによる「一部のWEBサイト」記事への最初の会社側反論を大賞と選定しました。



なお、同アワードの2013年度の最終結果はこちらでご覧いただけます。

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