二殴目 朝ごはんには納豆を食べたい今日この頃
前回までのあらすじ
男だった。
「きっ……キミは……もっもしかして……」
「何度言わせる。もしかしなくても男だが?」
「ここって三丁目の真壁家だよね?」
「はぁ?それはお隣さんだ。家は真鳥だ」
ちなみに隣には真壁 涼という幼なじみが住んでいる。その名から連想されるように絶壁の所有者である女子だ。「お前ら、名前逆だろ」とか言わないでいただきたい。よく言われる。そしてぬいぐるみが汗をダラダラと流す。うわぁ、ぬいぐるみなのに汗かくのかよ。その水分どこからきたんだよ。お前は綿だろ?
「ちょえーい」
窓の外からそんな間延びしたような声が聞こえる。カーテンを開け、家の前の道路を見てみるとそこには――――――仮面ライダー?がいた。えーまじかよー。仮面ライダーって実在したのかよー。ってオレも魔法少女?になってるのか。うーむ、これは余計なことに巻き込まれるパターンだな。うわー、いやだー。めんどいー。っていうか中身誰だよ。
「おい、あの仮面野郎もお前の仕業か?」
「え…………あーうん、そうだね」
「中身は誰だよ」
「えーと、あのー」
「早く言え」
げしぃとぬいぐるみを踏みつける。
「お隣の真壁さんです」
ふむふむ、あの真壁が――――ってええ!?まじかよ。うわー。あいつが仮面ライダーとかないわー。あの絶壁野郎が…………というとこで仮面野郎がこちらを睨んできた。うわー。聞こえてたのかー。いやいや、ここ二階だぞ?え?なに?第六感ってやつ?とりあえずカーテン閉めて知らんぷりを…………。
「みーおー!!はやくでてこーい!!」
うわー。これ逃げれないパターンじゃん。いやだー。お腹すいたー。そうだ朝ごはんを食べよう。早寝早起き朝ごはんって言うしね。
「出てこないとぶっ飛ばすよーー!!」
…………これ完璧にボコられるパターンのやつだ。しょうがない朝ごはんは諦めるか。くっ……今日は特製納豆だってのに。仕方ないか、今から食べてたら学校遅刻だしな。さぁ、制服に着替えるか。うーん、髪と目はどうしようもないな。まぁ、しょうがないか。行かないよりはマシだろう。いきなり水色ロングに蒼目になってたら皆驚くかな?まぁ、普通驚くだろ。そんじゃあ学校に行きますかー。
「なっとうーなっとうねばねばー」
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