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避雷針から..ファーストラブ(三つの願い) 作者:松本誠也

第六章 恋の瞬間2

避雷針から..ファーストラブ オリジナル
http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1498311.html
次の日の月曜日…

何時間眠り扱けていたのか、目を覚ますと薄暗い様相が、この部屋を包んでいた。

そう..窓の外は雨..。

香菜はベッドから、窓の方に顔を向けた。

ふと壁に掛かっていた、時計に目を向ける。

時計の針は、午前五時を指しかけていた。

時の狭間に落ちた様な気がした。

また自然と瞼を瞑る。浅い眠りを誘うが、目が覚めてしまう..。

何気に長い髪先を、指でいじりながら外を見つめる香菜。

薄暗い外の風景は雨..。

何気なく上布団をのけて、ベッドから立ち上がり、自分の机に向かう。

そこに分厚く重ねられていた、二十字詰めの原稿用紙の表面を、

左手の人差し指で、一枚、二枚、三枚、指で捲る。

三枚目を指で捲った所で、捲っていた人差し指と親指で、用紙をさらりと摘んで目を通した。

それを読みながらまたベッドに戻る。

原稿用紙を持ったままベッドに座り、数分原稿用紙に書かれていた文章を読んでいた。

さりげなく両足をベッドに収めると、静かに体を滑らす様に、上半身をベッドに沈めた。

それを読んでいた香菜..。

また意識が遠のいて行くと、ふと目を瞑ってしまった。

静かに原稿用紙を持っていた左腕が、ベッドに落ちた.。

そして香菜は、深い眠りに落ちて行った。


心の鍵を探して  作詞 川阪香菜

  (Shiny Pastel Moon)
  


 恋の扉は何気なく開く物だと信じてる

 期待しながら街を歩き、心の鍵を探し出そう

 甘い言葉、誘惑、どれも合わない鍵ばかり

 飾り付けられた鍵じゃなく、シンプルそれでいて

 暖かく優しい鍵が私のマスターキー

 きっと有ると信じて、街に出た



 今日も合わない鍵ばかり、誰かが扉を開け様と

 言葉巧みに鍵を合わせるのでも開かないMY HART

 守りたいから複雑な、鍵を作ってしまった心の扉

 スペアーキーを作れない不器用な私は、寂しがりや

 開けてくれる誰かがいないかと、さ迷う

 私が何時か無くした心のマスターキー



 涙ながら心に言い訳をする。

 私が悪い訳じゃない、この街が孤独にさせる

 そう心で叫ぶ私は、街を歩くただの俯き加減の

 みすぼらしい、女と心を喪失させた

 待ち行くカップルは、この街を明るく演出してる様

 一人黄昏て歩く私は、心のマスターキーを捜しながら

 この通りを歩くと、暮れ行く夕日が

 この街を寂しく照らし出していた。
 
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