第二回・電撃文庫の鈍器…の巻
タイトルにある「電撃文庫の鈍器」にピンと来た方も多いのではないでしょうか。
そう、今回のお題に関わるのは「境界線上のホライゾン」。
つい最近二期も放映されたので皆様のご記憶には新しいところかと思います。
実は本作、リアルタイムでの視聴はしておらず、一期は友人の個人録画で賄いました。
面白い!
が、第一感想ですかね。
あの独特の世界観、そうそう真似できるものではありますまい。
さて、話を変えましょう。
つい先頃、友人宅に遊びに行った時の事でした。
友人には妹さんがいて、この日はたまたま彼の部屋に来ていました。
「にいちゃーん、ちょっと宿題教え」
「断る!」
と、友人は即答。
「おいY、そんなに冷たくしちゃあ可愛そうじゃないか」
「定規よ、バカにいくら教えたって無理な物はむ・り・な・の!」
「冷たいなあ…」
と、寝転んで手元の小説雑誌に目を戻した時でした。
バシッ!
「あたっ!!」
鈍い音が響き、何かが落ちてきました。
「ホ、ホライゾン…?」
落ちてきたのは彼の蔵書のホライゾンでした。しかも、それはかなり分厚い二巻ではありませんか。
気になって友人に目を向けた所、そこには耳を押さえて悶絶する友人の姿が。
「なにがあったんだ?」
「…妹に殴られた」
何があったのか、詳しく説明すると、
①友人、妹の頼みを断る。
②妹、キレて近くの本棚にあったホライゾンに目を向ける。
③分厚い二巻を手に持ち、友人の右耳を叩く。
と、言った理由でした。
後で知ったのですが、彼の妹さんは地元中学のスケバンらしく、かなり短気らしいのです。
家に来たときにはいつもお茶を持ってきてくれる、いい子だと思っていたので少しショックでした。
人は見た目に依らず、ホライゾンは鈍器になる。
そう実感しました。
(幸いに友人の耳に異常はありませんでした)
では、また近いうちにお会いしましょう。
青い三角定規でした…。
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