ひろのひとりごと

日本は財政危機ではありません。
日本にはびこっている財政破綻論に異議を唱えます。
「日本経済が頂点に立つこれだけの理由」にて作家としてデビュー致しました。
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GDP7─9月2次速報は予想に反し下方改定、公共投資・設備投資が下押し
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0JL0ZB20141208
[東京 8日 ロイター] - 内閣府が8日に発表した2014年7─9月期実質国内総生産(GDP)2次速報値は、前期比マイナス0.5%となり1次速報値のマイナス0.4%から下方修正された。年率換算ではマイナス1.9%(1次速報値1.6%)だった。


8日に発表された7-9月期のGDP2次速報ですが、新聞各社が予想外の下方修正と銘打ち、日本の景気が更に悪くなっていると報道しています。

1次速報 ・・・ -1.6%
2次速報 ・・・ -1.9%

ですので、これだけ見れば確かに悪くなっているように見えるのは仕方が無いのですが、前期比ではなく、GDPそのものの額で見てみると、見方が変わってきます。

1次速報 ・・・ 522.8兆円
2次速報 ・・・ 523.8兆円  +1兆円の上方修正

と、1次速報より、2次速報の方が1兆円上方修正されています。

あれ??? GDP額が上方に修正されているのに前期比でマイナス幅が拡大しているのはどういうこと?
と疑問に思うかもしれませんが、ちゃんとカラクリがあります。

今回のGDP2次速報で7-9月期のGDPが修正されたのですが、同時に4-6月期のGDPも改定されているのです。

4-6月期のGDP
 改定前     改定後
525.0兆円 → 526.3兆円  +1.3兆円の修正

1兆円以上もの大幅な上方修正になっています。

要するに、7-9月期の2次速報値-1.9%はあくまで前期(4-6月期)との比較でしかありません。その比較対象である前期(4-6月期)のGDPが大幅に上方修正されたので、比率でみると7-9月期が下がった。ただそれだけです。

しかし、実額で見ると2次速報で1兆円の上方修正になっていますので、1次速報よりも2次速報の方が結果が悪くなっているわけではありません。

野党、マスコミの皆さん。この2次速報値を使ってアベノミクスを批判する場合は、以上の点に注意してくださいね。

ただ、上方修正で景気が良くなったのか?というとそうでもありません。
今回のGDP値の改定は2012年までに遡ります。

改定前と改定後のGDPの差額をグラフにしてみましたが・・・

グラフ&エクセルダウンロード

2012年以降全体的にベースアップされている事が分かります。
つまり、GDPの算出方法に変更があって、それでGDPの数字上がっているだけですので、経済が成長したと手放しには喜べないのかもしれません。

今回の7-9月期2次速報についてはこのグラフを見ても分かるように4-6月期の修正額が大きかった為、前期比で見ると7-9月期が下がった様です。しかし、中身としては下方修正ではありません。

GDPの算出方法は一般には公開されていないらしいので、今回どのような修正がされたのかは不明ですが・・・

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