19話 アナザールート
ようやく俺は柚と約束を取り付けることが出来た
今日の夜に俺の家で話をすることになっている
何について話すのか柚が気付いているのかどうかは分からないが、俺は今日すべてを解決するつもりだった
家のチャイムが鳴り来客者が柚であることを確かめ俺は玄関を開けた
「で? 話したい事って何よ」
柚はソファに足を組んで座っている
不機嫌な様子でスマホを弄っている
「... う、うん。 こんなことを聞くのは申し訳ないんだけど...
柚さ、他の男と浮気してるよな?」
俺は今まで聞くことが出来なかった疑問、というよりはほぼ確信していたことを柚に質問した
事実を知っているのに俺は柚の口から答えを聞くのが怖くて、目線を下に逸らしながら聞いた
ここまで緊張したのは初めてだったと思う
「してるけど~ それがどうかした?」
柚は悪びれた様子もなくあっさりと答えを口にした
「そっ、それがどうかしたって
何で浮気なんかっ!」
「何でってあんただけじゃ満足できないからに決まってるじゃん?」
柚の非常な言葉に俺は固まってしまった
「そんでさあたしからもその事で話があったんだよね」
「... 話って... なに?」
「ぶっちゃけあたしあんたと別れようかなって思ってんの。
付き合うメリットあんまりないしぃ?」
「そ、そんな!」
柚に浮気をされてしまったが、別れようと言われるとは思っておらず俺は驚いた
「あたしと別れたくない?」
「別れたくないに決まってるだろ!」
「じゃあさ、あたしが出す条件飲んでくれたら取り敢えずまだ恋人でいてあげる」
柚が出した条件とはこのような内容だった
・柚が誰と関係を持とうが俺は口出ししてはいけない
・時々柚が欲しいものを買ってあげる
・しつこく連絡してくるな、束縛するな
と言うことだった
「まぁ、大体こんな感じぃ?
守ってくれればセックスとかデートもしてあげるけど、どうする?」
俺は柚の提案をすんなり飲むことはできなかった
「そんな... 柚が知らないところで他の男に抱かれるのを認めろだなんて... 」
「嫌なら別に別れたっていいのよ?」
どっちでもいい、といった柚の態度に俺は更に傷ついてしまう
「... 俺だけじゃ駄目なのか?」
「無理。あんたのチンポじゃ満足できないから」
柚に即答され俺は床に崩れ落ちた
目から涙が溢れてきてしまった
「ちょっと泣かないでくんない?
チョーめんどくさいんですけどぉ」
俺が泣いても柚は態度を変えなかった
「で、いい加減答えてくんない?別れんの、別れないの?」
俺は頭をフル回転させ答えを口にした
「... 別れたくないです... 」
「そっ、じゃあさっきのルール守ってね。時々追加するかもしんないけど」
しばらく俺は泣き付してしまった
流石に可愛そうに思ったのか柚がセックスをしようといってくれた
そして今ベッドの上で柚と繋がっているのだが、
「あはははっ! マジで~ あたしも行きたかったなぁ~」
柚にぺニスを挿入し行為を開始したのだが、柚はすぐにかかってきた電話に出て会話を始めてしまった
俺は激しく腰を動かしているのだが柚は微塵も感じていない様子だった
それでも柚の膣内はとても気持ちがよく惨めな気持ちになりながら俺は腰を動かした
これは性行為ではなく、柚の体を使ったオナニーでしかなかった
何度か動かしただけで俺は射精したが、柚はそれにも気づかないようで楽しげに電話を続けている
動画で見た聖との行為とはまるで違った光景に俺は悔しさを覚えるしかなかった
悔しさや悲しさ、柚への愛しさをすべて柚にぶつけるつもりで腰を動かし続けた
以前よりも経験を重ね更に膣内はぺニスに絡み付くように感じられた
その気持ち良さに俺は何度出そうと一分以上耐えることはできなかった
柚の通話が終わるまで俺は柚に快感を与えることはなかった
「終わった? じゃああたし用事出来たからそろそろ行くわ」
情事の後のはずなのに、そんな雰囲気を少しも感じさせずに柚は身だしなみを整えた
全てを出し尽くした俺は息を切らしてベッドに沈みこんでいた
「っていうかさ、あんたホントにセックス下手すぎなんだけど?
これから少しも上手くなんなかったら、直ぐに別れるから覚えといてよ。 まぁ、あんたさえよければ他の男とやるとき呼んであげるから、それ見て少しでも上達してよね」
そう言って柚は部屋を出ていった
俺は涙と鼻水を垂らしながら、昔の柚との楽しかった記憶を思いだし、なぜこんなことになってしまったのだろうとうちひしがれるしかなかった
それでも俺には柚と別れる選択は選ぶことはできなかった
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。