伊方原発3号機:基準地震動を了承…規制委

毎日新聞 2014年12月12日 18時45分(最終更新 12月12日 19時46分)

四国電力伊方原発3号機=愛媛県伊方町で2014年11月27日、本社ヘリから梅田麻衣子撮影
四国電力伊方原発3号機=愛媛県伊方町で2014年11月27日、本社ヘリから梅田麻衣子撮影

 原子力規制委員会は12日の審査会合で、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)で想定する最大の地震の揺れ「基準地震動」を了承した。現行の570ガル(ガルは加速度の単位)から650ガルに引き上げた。耐震設計の基礎になる基準地震動が決まった原発は5カ所目。再稼働に必要な審査合格のヤマ場を越えた。

 四電は伊方原発の北側にある中央構造線断層帯が東西に最大480キロの長さで連動して地震を起こすことや、活断層の存在が把握されていなかった場所で起きた地震を新たな想定として追加。5月に620ガルへの引き上げを表明していたが、さらに上積みした。

 伊方原発以外で基準地震動が決まっているのは、九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)▽関西電力高浜原発3、4号機(福井県)▽関電大飯原発3、4号機(同)▽九電玄海原発3、4号機(佐賀県)。【鳥井真平】

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