衆院選:大間原発、揺らぐ争点…14日、投開票

毎日新聞 2014年12月12日 21時28分(最終更新 12月13日 12時53分)

大間原発建設地
大間原発建設地
日の出前の漁港で水揚げ作業をする鎌田光夫さん。「大間原発を止められそうな候補を選ぶ」と話した=北海道函館市で11日、鈴木勝一撮影
日の出前の漁港で水揚げ作業をする鎌田光夫さん。「大間原発を止められそうな候補を選ぶ」と話した=北海道函館市で11日、鈴木勝一撮影

 大間町を含む青森2区には、六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場もあり、自民前職と、維新元職は原発推進の立場。共産新人は「反対」だが、かつての激しい反対運動も今はなく、議論は盛り上がらない。

 町民の間に不安が消えたわけではない。「原発はおっかねえ。でも、そこら中に(大間原発)関係者がいるから、声に出せねえんだ」。寒風が吹く大間港で、出漁準備をしていたマグロ漁師の40代男性はくわえていたたばこをかみ、衆院選の投票先については口をにごした。

 ◇大間原発◇

 使用済み核燃料から取り出したウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を全炉心で使う、世界初のフルMOX商業炉。自公連立政権時代の2008年に計画が認可され着工。福島第1原発事故を受けて工事が一時中断したが、民主党政権時代の12年10月に再開した。Jパワー(電源開発)は20年12月の完成を目指し、年内にも原子力規制委員会に安全審査を申請する方針。

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