民主党はなぜダメか
2014/12/12 20:42:00


政治信条とかの問題じゃないんだよね。民主党が主張する政策の中にもそれなりに大事なものはある。そういうのを現実と上手くバランスを取りながら実現してくれるなら、それはすばらしいこと。

しかし民主党のダメなところは、どうすれば自分が掲げる理想を実現できるかを学んでないこと。野党のうちは批判だけしてればいいが、責任ある立場になれば、時には譲歩しなければならない。絶対譲れないという部分すら、状況に応じて一時的に引いて次のチャンスを虎視眈々と待つということも必要。

それが民主党議員たちはできなかった。政権奪取の最大の功労者である小沢を党にいられないほど追い詰め、結果的に政権の座からも滑り落ち元も子もなくしてしまった。あの状況で小沢を追い出せばそうなることは予測できたにも関わらず。

まるで日本なんてどうなってもいい、自分はあくまで自分の主張を貫くだけだ、と言わんばかり。そんな人達に日本は任せられない。

   *   *   *

しかも二度目だよね。1993年の細川内閣。はじめて非自民党が政権をとった。この時も最大の功労者は小沢だった。しかし結局はバラバラで非自民党政権は短命に終わった。

それからおよそ20年後。またチャンスが訪れた。前回の事を学習し、こんどこそ過ちを犯さないだろうと期待してみたら、なにも学んでいなかった。やっぱ全体がどうなろうと、自分の主張を押し通そうとするだけ。結果的に民主党政権も短命煮終わってしまった。

さすがにもう期待するのは無理だよね。3度目はない。自分が主張する政策がどうすれば実現できるかを考えず、ひたすら理想だけを主張する人たち。ようするに現実と折り合いをつけて少しずつ地道に着実に理想を求めるタイプは自民党に入るのだろう。それができず短気な人が民主党に入る。

   *   *   *

民主党議員の中にも一人一人でみれば、わりと優れた人たちもいる(ように見える)んだけどね…。でもこの日本の政治の構造、現実路線をとれる政治家は自民党に入り、それができない理想だけの政治家は非自民党に入るという構造の前では、どうしようもないですな。この構造をなんとか買えないことには、いくら野党が頑張っても、この先二大政党制は永遠に無理だろう。どうしたもんかね…。

政治信条よりも、現実的な問題対処能力の有無を優先して結成した野党を作らないと無理じゃね?まあ自民党があまりに現実路線過ぎて、それとは違う政策を掲げるとどうしても非現実的にならざるをえないのかもしれないが。自民党とたいして政策が違わない野党でいいと思うけどね。ちょっとだけ良くします、と。むしろそうでないと政権なんて任せられないだろう。

実現できないような大言壮語する人間ではなく、堅実な人間で党員を構成した野党を実現すべき。そういう政党が大衆の支持を得るには時間がかかかるだろうけどね。そして独立性を維持するのも至難の業。むかし自民党から分裂したが路線的には自民党に近い「新自由クラブ」というのがあったけど、結局低迷して最終的に自民党に再び吸収されちゃったからね。

ページサマリー
December 2014
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031
Powered by asks.jp