農林水産省は12日、東京電力福島第1原子力発電所事故をきっかけに韓国が福島県など8県の水産物の輸入を禁止している問題で、韓国の専門家らが調査のため15日から来日すると発表した。福島第1原発や福島、千葉両県の市場などを調べて、今後の輸入規制の扱いを議論する見通しだ。
世耕弘成官房副長官は12日の記者会見で、韓国の専門家の来日について「正確な理解を深めてもらい、規制の早期撤廃が実現することを強く期待している」と述べた。「政府として様々な機会を捉えて撤廃を働きかけてきた」とも強調した。
韓国は昨年9月から福島や青森、岩手など8県の水産物の輸入を全面禁止している。今年9月に輸入規制の見直しを話し合うため専門家委員会を立ち上げていた。
韓国、東京電力、福島第1原発、農林水産省