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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 日本ギョーザの挑戦

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【外信コラム】
ソウルからヨボセヨ 日本ギョーザの挑戦

 ギョーザ(餃子)は韓国では「マンドゥ(饅頭)」という。肉マンなどを含め小麦粉の皮で包んで蒸して食べるのはみんなマンドゥだから、焼きギョーザは「ヤキマンドゥ」などと日韓合成語でいわれることもある。街には軽食風のマンドゥ専門店が多く、蒸したものが一般的なので冬ともなるとあちこちの店先で蒸し釜が白い蒸気を噴いている。中国大陸の影響を受けた当地の冬の風物詩だ。

 韓国料理にはもともと蒸し物が多い。そのせいか焼きギョーザはあまり人気がなく、注文しても油で揚げたようなものしか出てこないのでまずい。そこで日本のギョーザ屋が韓国にも進出し、焼きギョーザ不毛の地で挑戦を始めた。

 産経新聞ソウル支局が入っている京郷新聞社ビル1階のフードコーナーに開店した「大阪王将」がそれ。反日好きの新聞社のビル1階表通りに堂々の日本屋号である。反日ばかりやっているマスコミと違って、街の人には反日風景など見当たらないという韓国社会の実情を象徴している。

 で、お味の方は本場風にジューシーで結構いける。ただカウンターだけの店なので、大きな店が好きでいつも連れ立って、という韓国人にはどうか。それにあのコーナーは歴代いろんな店が失敗している。ジンクス打破を期待したい。(黒田勝弘)

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