ニュース詳細
中国 自由貿易区を3地域に新設12月13日 4時21分
K10039395311_1412130617_1412130631.mp4
中国政府は、地域を限定し金融や貿易などの規制を大幅に緩和する自由貿易区について、今の上海市に加え、新たに南部・広東省など3つの地域にも設けることを決め、対外開放を進め、外資を呼び込む新たな経済発展のモデル作りをアピールするねらいがあるものとみられます。
上海市の郊外で去年9月に始まった自由貿易試験区は、中国国内で地域を限定して大幅な規制緩和を試験的に導入する取り組みです。これまで金融や貿易などの規制緩和として、中国の通貨、人民元の国際化を見据え一定の範囲で国外との資本の取り引きを自由化したり、禁止されてきたゲーム機の輸入や販売などが行われたりしています。
これについて中国政府は12日、上海市の自由貿易試験区と同じように規制緩和を行う自由貿易区を、広東省と天津市、それに福建省の3つの地域にも新たに設けることを決め、今後、具体的な内容を検討するとしています。
中国は、不動産投資の伸び悩みなどから景気が減速していて、共産党と政府は11日、来年の経済運営について、質と効率性を重視する経済成長を目指すとしたうえで、行政手続きなどを改革し、外国からの投資額を増やすなどとする方針を示しています。
中国政府としては、自由貿易区の数を増やすことで、対外開放をさらに進め、外資が積極的に投資できるような新たな経済発展のモデル作りを内外にアピールするねらいがあるものとみられます。