さて、故やしきたかじんさんの相続問題。
今週は週刊文春と週刊新潮が味方のふりをして、百田尚樹さんと後妻の屋敷さくらさんを追い込みにかかっています。

やはり出た!週刊誌の百田尚樹『殉愛』擁護記事…文春、新潮は恥ずかしくないのか リテラ
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まずは文春。
「林真理子さんの疑問にお応えします」と題して百田さん本人の弁明を載せているのですが、非常に上手いなと思いました。
この形ならば、百田さんがどれだけウソを積み重ねようが文春に責任は無いからです。
林さんの顔を立てつつ、もうすぐ連載が始まる百田さんの顔も立てることもできる。

そもそも葬儀に母親を呼ばなかったという後妻の非道ぶりを報じたのは週刊文春。
売上のためにベストセラー作家を持ち上げつつ、百田さんが落ち目とあらば牙を向く構えと見ました。
そして百田さんに低姿勢で接した結果、後妻のイタリア人男性他との結婚歴と、発掘されたブログを後妻本人が書いたものであると認めさせることに成功。
これまでネット上の報道に留まっていた事実が、ついに紙のマスコミで確定されたのです。

そして新潮。
一見、後妻の側に立った記事のように見えますが、たかじんさんの娘を中傷した証拠は無いとか、遺産分割協議も済んでないのに不動産の名義を変更したとか、多額の現金が行方不明になっているのに警察に届けていないとか、色々とアウトなことが書かれています。
これにベテランの編集者が気づかないということは考えにくく、おそらくは確信犯なのでしょう。
イタリアでの離婚の確認といった百田陣営が気にしている部分には触れること無く、外堀を埋めることに成功しています。

そう、日本国内での重婚は初めから問題になってないわけです。
日本国内で離婚していないのに、日本国内で結婚することは不可能なんですから。
重婚疑惑はイタリアで離婚した証明をしなければ晴れないはずなんですが、証明を出してこないあたりお察しという感じでしょうか。

大物タレントの娘と怪しげな後妻の相続争い、総理大臣と維新の党首、たかじんの友人たちと利権を漁るドス黒いマスコミ。
敵が味方か味方が敵か、虚々実々の争いは始まったばかりです。

殉愛
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