「全録」ビデオレコーダーはなぜ流行らないのか
THE PAGE 12月12日(金)16時0分配信
ライフスタイルの多様化に伴い、テレビの楽しみ方も変わりました。録画したものを見る視聴スタイルが一般化し、2015年1月からは視聴率調査会社のビデオリサーチが「タイムシフト視聴率(録画再生率)」を提供予定など、視聴率の集計方法まで変えようとしています。
そんな視聴スタイルに必須の家電が「ビデオレコーダー」。光学ディスク(Blu-ray)ドライブを備えた機種が多いため、「BDレコーダー」などと呼ばれることもありますが、地上波/BS/CSデジタル放送をハードディスクに録画する機能は共通です。
かつてハードディスクの容量が乏しく高価だった頃は、録画した番組数が増えてくるとDVDやBlu-rayにダビングしたものですが、ハードディスクの大容量化が進んだ現在は「録りためる」使い方が一般的となりました。目に入った番組はとりあえず予約しておき、再生して見終わったら消す、つまらなかったら消す、という使い方です。
ハードディスクの大容量化と低価格化が進むと、ビデオレコーダーは「録る」機能がより重視されるようになります。そこに登場したのが、特定のチャンネルを終日録画する「まる録り」と呼ばれる機能です。指定したチャンネルで放送された番組すべてを録画しますから、そのチャンネルに関しては予約不要で録り逃しがありません。電子番組表(EPG)と組み合わせれば、過去の番組表を見ながら録画番組を再生することもできます。
そのまる録りの進化版にあたる機能が「全録」です。明確な定義がなされた用語ではありませんが、地上デジタル放送のチャンネルすべて、東京でいえば6局すべてを放送開始から終了まで録り続ける機能を指します。録画予約なしにすべての局のすべての番組が自動録画されるため、録り逃しが発生しないことが特徴です。本邦メーカーでは、東芝やパナソニックなど数社が全録対応のビデオレコーダーを発売しています。
最終更新:12月12日(金)16時0分
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