衆院選も終盤に差し掛かり、自民党単独で3分の2(317議席)なんていう予測まで出てきた。「そこまでの空気じゃない」と警戒感を募らせるのは、当事者の自民党だ。投票日まで残り4日間、公示日直後は投票先を決めていなかった有権者が、300議席超という自民圧勝ムードに嫌気を差しつつあるのか。
先週末(6、7日)に行われた自民党などの情勢調査では、多くの選挙区でこれまで先行していた自民党候補が、野党候補にモーレツに追い上げられている。その数は41選挙区にも上る。
「民主党が追い上げてきているのは、やはり労組の強い北海道と愛知ですね。09年に自民全敗の新潟も攻勢が激しい。それから沖縄。もともと劣勢だった2区、3区に加え、1区と4区も逆転されました。沖縄は全区で自民敗北が濃厚になってきました。埼玉6区も逆転されたようです」(自民党関係者)