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「今年の漢字」は「税」
12月12日 18時11分

「今年の漢字」は「税」
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ことし1年の世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」が京都の清水寺で発表され、消費税の増税が話題になったことなどを理由に「税」という字が選ばれました。

「今年の漢字」は、京都に本部がある日本漢字能力検定協会がその年の世相を表す漢字一文字を一般から募集し、最も多かった字が選ばれます。ことしは16万通余りの応募の中から「税」という字が選ばれました。
協会によりますと、消費税率が引き上げられたことや、税金の有効な使い方を決める側の国会議員や県議会議員の“政治とカネ”の問題が数多く取り上げられるなど、税金について考えさせられる出来事が多かったことを理由に挙げています。
京都市東山区の清水寺では「清水の舞台」と呼ばれる本堂で森清範貫主が立てかけられた大きな和紙に「税」の字を一気に書き上げました。
協会によりますと、2番目に多かったのは、ソチオリンピックなどで数多くの熱戦が繰り広げられたことや、デング熱やエボラ出血熱に世間が騒然としたことなどを理由に「熱」の字が、また3番目は「嘘」の字が選ばれました。

「多くの国民の目が税に厳しく」

「今年の漢字」に「税」という字が選ばれたことについて、清水寺の森清範貫主は「『税』という字になるとは想像もしていませんでした。多くの国民の目が、税金に対して厳しくなった結果だと思っています。来年はひつじ年ですが、羊という字はおめでたいことを表す『祥』という字とつながっているので、めでたく無事な1年になることを期待します」と話していました。

「税の字を見て納得」

「今年の漢字」に「税」が選ばれたことについて、清水寺を訪れた大阪の60代の女性は「字を見て納得しました。消費税の増税が多くの人たちの意識に残ったのだと思います」と話していました。
また、京都の60代の男性は「私は災害が多かったので『災』という字だと思っていました。税金を巡って選挙が行われるくらいですから、税金の使いみちを、もっとみんなで考えなければいけないのだと思います」と話していました。
兵庫から来た20代の女性は「『税』という字は意外でした。来年はもっと夢がある字が選ばれるような年になってほしいです」と話していました。

20年の「漢字」を展示

今回は、「今年の漢字」を発表するようになって20回目を迎えたことを記念し、境内には森貫主が書き上げた20の漢字が一堂に展示されています。
第1回目の平成7年は、その年の1月に発生した阪神・淡路大震災などを理由に、「震」という字が選ばれました。
唯一、2回選ばれた文字は「金」で、シドニーオリンピックがあった平成12年と、山中伸弥さんのノーベル賞受賞などがあったおととしに選ばれています。
また、東日本大震災が起きた3年前には多数の応募が集まった「絆」という字が選ばれています。

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