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ロシアとインド エネルギーなどで関係強化12月12日 4時21分
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ロシアのプーチン大統領とインドのモディ首相が会談してエネルギー分野などで関係を深めることで合意し、プーチン大統領としては、ウクライナ情勢を巡る対ロシア制裁に加わっていないインドを引き寄せたいものとみられます。
ロシアのプーチン大統領は、11日、インドの首都ニューデリーでモディ首相と会談しました。
この中で両首脳は、ロシアからインドへのガスパイプラインの整備に向けた共同調査を行うことや、ロシアの技術でインドに原子炉を10基以上新設する計画を進めることなどで合意しました。
会談後、モディ首相は「これまで両国のエネルギーでの協力はもの足りなかったが、今回、新たなスタートを切るいくつかの合意ができた」と述べて成果を強調しました。
これに対し、プーチン大統領も「ロシアは両国のパートナーシップの発展のために全力を尽くす」と応じました。
プーチン大統領としては、インドはウクライナ情勢を巡る欧米諸国の対ロシア制裁に加わらず、一線を画しているだけに、エネルギーなどでの協力を深めることでインドを引き寄せたいという思惑があるものとみられます。
一方、就任以来、アメリカや日本との関係を強化してきたモディ首相は、エネルギーの確保や中国などを念頭に置いた軍備の近代化に向け、ロシアとも関係を強化して全方位外交を進めていくものとみられます。