成績不振で退学、不法滞在で強制送還、偽造ビザ…親泣かせの中国人留学生たち―中国メディア

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中国では子どもを海外留学に送り出す親が少なくないが、学業そっちのけで違法行為にまで手を染め、親を泣かせるドラ息子やドラ娘もいるという。9日付で光明網が伝えた。

大学受験に失敗した蒋琴さんは親に日本留学に送り込まれた。まずは語学学校で日本語を学び、それから大学に入学するつもりだったが、日本に着いて間もなく、同級生と一緒にオンラインショップを開店。化粧品の代理購入でかなり儲けた。もともと勉強嫌いな蒋さんは学業そっちのけで商売にはまり、成績不振で学校も辞めた。ビザの延長もできなくなり、不法滞在に。結局、当局に見つかって強制送還された。

林小晨さんは昨年大学を卒業したが、仕事が見つからないままだった。両親は国有企業の一般職員。収入は高くなかったが、林さんを英国留学に行かせるために費用をかき集めてくれた。ところが、林さんは、はなからその金を留学費用に充てるつもりはなく、恋人と商売を始める資金として使ってしまった。英国に行くふりをするために、ネットで見つけた偽造ビザを手に入れ、韓国行きの安い航空券を購入。当日は両親が福建省の田舎からわざわざ上海の空港まで駆け付け、「英国留学に出発する息子」を見送った。だが、林さんは両親と感動的な別れを演じたわずか数分後、当局に偽造ビザが見つかってしまった。

李黙さんは高校から米国で学び、現在は大学生。昨年末、ネットを通じて知り合った中国・杭州の女子大生と遠距離恋愛を始めた。今年2月には親に黙って「彼女へのバレンタインのサプライズ」のために極秘帰国。夏休みも彼女と数日遊んでから家に帰った。両親にばれるのを恐れた李さんは入国スタンプの日付を改ざん。2月の帰国が記録されたページは破って捨てた。ところが、米国に再入国する時にこれが問題となり、李さんは行政処分を受けてしまったという。

(編集翻訳 小豆沢紀子)