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 福島第一原発の地下水くみ上げ用井戸で見つかった藻のような生物について、東京電力は9日、鉄酸化細菌と呼ばれる細菌などのかたまりだったと発表した。植物が光のエネルギーで光合成をするように、水に溶け込んだ鉄分の化学反応によるエネルギーで増殖する生物。東電はこの日までに井戸の消毒を済ませ、くみ上げを再開した。

 東電は10月、山側の井戸12本のうち「ナンバー11」で繁殖している謎の生物を発見。分析・清掃のために、建屋に流れ込む水量を減らすためのくみ上げを中断していた。