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「美味しんぼ」原作者「鼻血問題」見解本出す 批判に対して反論も

東京電力福島第1原発事故をめぐる描写が波紋を呼んでいる「美味しんぼ」
福島第1原発事故をめぐる描写が波紋を呼んだ「美味しんぼ」。4月28日発売号(右)と5月12日発売号
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 東京電力福島第1原発事故による健康影響の描写が議論を呼んだ漫画「美味しんぼ」の原作者・雁屋哲氏(73)が10日、自身のブログを更新。問題になった部分を収録した第111巻「福島の真実篇 2」と、「鼻血問題」に対する雁屋氏の意見をまとめた書籍が発売することを告知した。

 「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に今春掲載された「美味しんぼ」で、鼻血と原発、被ばくを関連づける描写が盛り込まれ、福島県などが抗議。さらに安倍晋三首相が風評被害の拡大への対応を口にするなど問題が広がっていた。「美味しんぼ」は5月19日発売の同誌をもって休載となり、同誌の編集部が問題に関する特集記事を掲載するなどしていた。

 雁屋氏がブログを更新したのは「鼻血問題」や休載に関する説明をした5月22日以来。「『美味しんぼ』第111巻『福島の真実篇 2』が刊行されます。色々と問題になった件も掲載されています。お読み下されば、有り難いと思います」とコミックスの最新刊が発売することを伝え、「例の 『鼻血問題』に対する私の意見は、本にして来年の一月に発行します」と新たに自身の見解を示す書籍を発売することも明かした。

 国内で大きく議論を呼んだ今春、雁屋氏や作品に対する批判が広がったことを受け「まずは単行本第110巻と111巻をお読み頂いてから、ご意見を賜りたいと存じます。一部分だけ読んで、あれこれ言うのは反則でしょう」と全体を読まずに批判することにチクリ。「福島の真実篇」を収録した単行本2冊を読んだうえで意見を主張するよう訴えた。

[ 2014年12月10日 13:57 ]

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