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【映画オタク記者のここが気になる】文革中国が輸入した「高倉健映画」 「文太」が蹴った『新幹線大爆破』、健さんは乗った…健さん・文太さん秘話

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【映画オタク記者のここが気になる】
文革中国が輸入した「高倉健映画」 「文太」が蹴った『新幹線大爆破』、健さんは乗った…健さん・文太さん秘話

映画「新幹線大爆破」のロケ現場で、国鉄職員役の宇津井健さん(左)と新幹線の模型を持つ高倉健さん=1975年5月、東映東京撮影所

 高倉さんとは、次作「君よ憤怒の河を渉れ」でもコンビを組んだ。ぬれぎぬを着せられた高倉さん演じる東京地検検事が警視庁警部(原田芳雄)に追われる活劇で、新宿のど真ん中で馬車が暴走するといったダイナミックなアクションが魅力だ。中国では政治運動「文化大革命」(66~76年)後に公開された日本映画で人気が高い。「映画の健さんのように文革で権力に追われ苦労した人が“自分たちの映画だ”と思ったのでしょう。もちろん文革時代に作られたのが全くルーティンな(決まりきった)革命映画ばかりなので、娯楽映画が受け入れられたということもある」

 実は、この作品が中国に輸出されたことを全く知らなかった。「2年後に健さんと会ったときに『中国ですごい評判になっているらしい』という話を聞いた。『新幹線大爆破』は模倣犯が出るという理由で中国で上映されていない。ただ映画の大学なんかでは研究材料として見られているようです」

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