【12月9日 AFP】シエラレオネの主要医療施設で8日、若手医師たちが、エボラ対策のための医療設備が不十分だとして、抗議のストライキを開始した。

 ストライキに入ったのは、首都フリータウン(Freetown)にあるコノート病院(Connaught Hospital)の若手医師たち。2日間で3人の医師が死亡したことからストライキを決行した。同日発表された世界保健機関(World Health OrganizationWHO)の最新の情報によると、シエラレオネはそれまで最多だったリベリアを抜いてエボラ感染者の数が最も多い国となったばかり。

 若手医師らの組合は「私たちが業務を続けるための、適切で良い結果を生み出せる環境が整えられるまで、医療業務を停止する」との声明を発表した。

 ストに参加している医師の数は明らかになっていないが、ストに入った医師たちの分の業務を補うため、別の顧問医らが対応にあたっており、現場は混乱しているという。

 若手医師の1人はAFP記者に、自分も同僚たちも「意気消沈」している、医療機器が不足しているために「業務に当たる勇気を失いつつある」と打ち明けた。(c)AFP