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 麻生太郎財務相は9日の閣議後の記者会見で、社会保障費増大をめぐり7日の演説で「子どもを産まない方が問題だ」と述べたことについて、「人口減はものすごく国力に影響する大きな問題。経済的事情で産めないのは、放置できる話ではない」と改めて釈明した。「産みたくても産めない」と言うべきだったとし、「誤解を招いた点は、(説明に)時間をかけるべきだった」と述べた。

 また、麻生氏は、株高円安で利益を出さない企業について6日に「よほど運が悪いか、経営者に能力がないかだ」と述べたことに関して、9日の会見で「デフレからインフレ、円高から円安など、環境の変化に合わせないと経営はできない。経営者はそういう努力をするものだ」と述べた。

 麻生氏の経営者に関する発言に対しては、太田昭宏国土交通相が9日の会見で「円安で中小企業を始めとして打撃を受けているという声は、よく分かる。対応するものは対応していかなくてはならない」と述べた。