2014年12月9日21時19分
米アップルは9日、新しい研究開発の拠点を来春にも横浜市に設ける、と発表した。企業のオフィスなどが集まる「みなとみらい21」地区につくり、iPhoneやiPadなどの主力製品に使う部品の開発を進めるとみられる。同社が米国以外に研究開発の拠点をつくるのは初めて。
新拠点の名称は「テクニカル・ディベロップメント・センター」。来春ごろには発足する見通し。アップルは「日本での事業が拡大するのはうれしい。多くの雇用創出にもつながる」とのコメントを発表したが、詳細については明らかにしなかった。
横浜市産業立地調整課によると、アップルから今年に入り、同市の「みなとみらい21」地区に開発拠点の設立について相談があった。同課は「大変光栄。ありがたい」としている。
アップルは、新製品の研究開発に資源の多くを集中させ、部品の仕入れや組み立てなどの生産は外部への委託に頼る。ただ、iPhoneなどに使われる電子部品の多くは、村田製作所やTDKなど日本勢が占める。このため、新拠点では、日本企業などと連携しながら、最先端の部品開発にあたるとみられる。
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