現実と仮想を完全融合、最新VRがすごい!

<動画>設計・デザインの現場に新潮流

メガネを装着せずに複数人で映像を共有できる、新しいタイプのバーチャル・リアリティだ

自動車、建物、道路など、立体的な風景が部屋の中一面に広がる――。さまざまな分野のデザイン・設計に用いられている「バーチャル・リアリティ(VR=仮想現実)」の技術が、新たなステージに入ろうとしている。

カナダ・モントリオール大学デザイン研究大学院で開発されている「HYVE・3D(ハイヴ・3D)」は、まさに現実と仮想現実をハイブリッドにしたVR技術。従来VRに必須だったヘッドセットや専用メガネがない状態でも、裸眼で投影された映像を立体的にとらえることができる。

遠隔地でも簡単に仮想現実を共有

現実と切り離されない状態でいられる利点は、なんと言っても大勢で行う仕事をスムーズに進められることだ。ヘッドセットを交代で装着する必要がないため、複数の設計者やデザイナーが同時に状況を把握できる。修正案が出れば、手元の端末に映し出される2次元のデザイン図面にペンで書き足し、その場で修正・反映することも可能だ。

また、ハイヴ・3Dはサーバー内に存在するシステムであるため、いくつかの条件がそろえば遠隔地でも同じVRを再現できる。外国の協業者ともコミュニケーションしやすくなるのに加え、実際の建設現場に移動できたり、出張講義を行えたりと、稼働域が広がるのだ。

 
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