「日本の秘密」
第一章・「神と名乗る人間」
何とも凄い始まりだ・・・。こんな事を書いてどうなっても私は知らないぞ・・・。それでは‘金鵄様’に教えて頂く事にしよう。
それでは昔からの謎であった日本以前の名無しの時代について話す。日本では「古事記」や「日本書紀」等が作られたのは確かに後の時代であるが、これは語り部によって語り継がれて来た内容であるので、話しそのものはやはり古いものである。ただ、書物として出来るまでに幾年も掛かり過ぎている事と、内容が変更されているという事は今さら言うまでもないであろう・・・。しかし、これらの文献を陰陽の二元論で述べるとすれば、隠れている裏の話しは表の話しになる仕組みでもある。
もしかして、それは太秦流の「天地陰陽行=てんちいんようぎょう」の事では・・・?
左様・・・。つまり最初に語られている天地開闢の混沌とした世界だが、これを陰陽の二元論に変えると、混沌としていたのは世界ではなく、古代日本の名も無き時代のこの島の事である!! つまり日本の国がまだ混沌としていたと言う訳だ。
何と!なるほど・・・。日本がか! つまり始めからこの島は存在していた訳なのだ・・・。という事は国づくりの話しも陰陽二元論で変わってくるではないか!! 最初に現れた造化三神が現れては直ぐに居なくなったとあるが・・・。
そうだ。始めに現れた造化三神は、この島を偵察にやって来た人間である。彼らの事も「神」とは言っているが、陰陽二元論で考えれば、神と名乗る一族、あるいは国の名の者達という事になる。そして、この島が移り住むには良いか、どうかを見て、それを本国に報告する為に戻った訳だ。次に現れた2柱の神も同じ事だ。確かめに来たのであろう。そしてまた消えた。「柱」と言っているのは主要人物=幹部という所かもしれぬな。本来の意味は「大黒柱」の様な意味であろう。
そうか。現れては消えるというのはこの島に移り住むための部族の偵察の幹部。何だかリアルに思えるではないか!! さすがは陰陽二元論、これは{鏡写し}ですな。
フフフ・・・。この島が住むには大丈夫か? 実際に住まわせて試みたのが部族の中のナギとナミの二人の話しだ。この二人が島に住んで大丈夫である事を確信した部族は、次々にこの島へ上陸して来た。そして、どんどん島の中を進み、広がって行ったのが、真相の八百万の神々を産んだ話しになっており、まさに{国作り}の真相である。
なるほど。国を産んで行った話しは、神と名乗る部族たちの侵攻という事か! 島は初めから存在していたのであるから、初めにオノゴロを上陸して、次に四国・・・。やがて島の全土に侵攻して行った訳なのだ。
そういう事よ。島を産むなど出来る者がいる訳がない。ましてや八百万もの数の子を産む訳がなかろう? それこそ神ではなくて化け物だ・・・
しかし、この者たちは天津神の代名詞である<高天原>に住むとあるが、これは如何に・・・?
高天原か・・・。これは雲の上の国と思われておるが、簡単な事である。これは彼らがやって来た場所を示しておるのだ。つまり高い所に拠点を置いており、その山間部の高原地帯に暮らす民族という事だ。つまり元々は高い所に住む山の民族である事を示しておる。高天原という名を名付けたのは、こやつら自身よ。神というのは氏族の祖先。つまり、こやつらこそが、最初の‘渡来人’という事なのだ。神を人知を越えた存在にしたのも、こやつら自身が作った話しなのだ。« 秦氏の一族・三柱鳥居の真実! | トップページ | 「日本人は居ない」 »
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