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吉野家 牛丼並盛を80円値上げへ
12月9日 16時18分

吉野家 牛丼並盛を80円値上げへ
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大手牛丼チェーンの「吉野家」は、原材料となる牛肉の取引価格が上昇し、円安で輸入コストも増えているとして、牛丼の並盛を300円から380円とするなど、牛肉を使用したメニューの値上げを発表しました。

発表によりますと、「吉野家」は、今月17日から「牛丼」など牛肉を使った25の商品について30円から120円、値上げします。このうち牛丼の「並盛」は、税込み300円から380円に、牛カルビ丼の「並盛」は、税込み490円から590円に、それぞれ値上げします。
今回の値上げについて吉野家は、牛丼の材料となる牛肉の取引価格が、中国や東南アジアなどでの需要の高まりを背景に上昇しているほか、円安の影響も加わって仕入れコストが従来のおよそ2倍に増えたためだとしています。
大手牛丼チェーンの間では、「すき家」が、ことし8月、牛肉の仕入れコストの上昇を理由に牛丼の並盛を税抜きで250円から270円にしたほか、「松屋」も、7月以降、首都圏の店舗を中心に、使用する牛肉の質を上げたうえで、並盛の価格を税込み290円を380円にするなど値上げが相次いでいます。
これまで牛丼は、各社が激しい低価格競争を繰り広げ、デフレの象徴とまで言われましたが、原材料価格の上昇や円安などを背景に従来の価格戦略を見直す動きが広がっています。

取引価格が2倍近くに

吉野家が牛丼の主な材料として使っている北米産の「ショートプレート」と呼ばれる牛肉はことしに入って国内の取引価格が2倍近くに上昇しています。
農林水産省の外郭団体「農畜産業振興機構」の統計によりますと、「ショートプレート」の国内の取引価格は、1年前の去年12月は平均で1キロ当たり577円でした。
しかし、ことしに入ってから2月には600円台に、4月には700円台に上昇。
その後、9月には1000円を超え急ピッチで値上がりしています。
価格が1000円台まで上昇するのは、BSEの問題でアメリカ産牛肉の輸入禁止措置が取られた年の翌年の平成16年以来およそ10年ぶりです。

「値上げせざるをえない」

記者会見した吉野家の河村泰貴社長は「値上げで客に負担をかけることになり、心苦しい。
もはや企業努力だけでは牛丼を安定的に供給できない水準まで牛肉の価格が上がってしまっていて、値上げせざるをえない」と述べました。

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