ペリリュー島:黙とう…戦没者の遺骨焼骨・追悼式

毎日新聞 2014年12月08日 18時34分(最終更新 12月08日 18時54分)

収集した遺骨に点火する影山事務局長(左)=パラオ共和国・ペリリュー島で2014年12月8日午前10時55分、真鍋光之撮影
収集した遺骨に点火する影山事務局長(左)=パラオ共和国・ペリリュー島で2014年12月8日午前10時55分、真鍋光之撮影

 【ペリリュー島(パラオ共和国)真鍋光之】天皇、皇后両陛下による慰霊が来年4月に検討されている太平洋戦争の激戦地、パラオ共和国のペリリュー島で8日、収集された戦没者の遺骨の焼骨・追悼式があった。島北部にある戦没者慰霊碑「みたま」周辺で行われた式には日本の関係者以外にもパラオや米国から約30人が出席。黙とう後、全員がハイビスカスを供え、遺骨を焼いた。焼骨は千鳥ケ淵戦没者墓苑(東京)に納骨される。

 同島では1944年の米軍との戦闘で日本人約1万人が死亡。厚生労働省は52年から遺骨収集事業を始め、これまでに約7600柱を回収している。21回目となる今回は今月上旬から島内の15カ所を調査し、新たに数柱を発見した。

 遺骨収集に参加した戦友・遺族会「水戸二連隊・ペリリュー島慰霊会」の影山幸雄事務局長(69)=水戸市=は「ご遺族が生きているうちにすべての遺骨が収集できることを願っている。両陛下が慰霊に来られることはとてもありがたい」と述べた。

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