【モナコ=山口大介】国際オリンピック委員会(IOC)は8日の臨時総会で、五輪の実施競技を見直す改革案を承認した。夏季五輪で開催都市が複数の種目追加を提案できる権利が認められ、2020年東京五輪では、国内人気の高い野球・ソフトボールが復活実施される可能性が高まった。
東京五輪では、空手やスカッシュなど追加採用を希望する競技がほかにもあり、東京の大会組織委員会は選定作業を急ぐ。日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は「多くの競技団体から要望がきている。公平性とIOCの基準にのっとって判断したい」と述べた。
野球・ソフトボールは東京ドームを含む複数の球場を会場とする実施計画を練るなど競技団体は水面下で活発に準備を進めている。東京の追加実施の提案を支持する動きはIOC委員の間にも広がっており、早ければ来年7月のIOC総会(クアラルンプール)で野球などの追加が決まる見通しだ。
実施競技の見直しでは、現行28としてきた競技数の枠を撤廃し、より増やす余裕のある種目数(金メダル数)で310の上限を設けて、入れ替えを促す。開催3年前のIOC総会まで実施種目の修正ができるようにして、開催都市が自国で人気の高いスポーツの追加実施をIOCに提案できることにした。
総会では、一部競技を国内のほかの都市で行う分散開催、他国で実施する共催を容認する案も認められた。既存設備の活用も奨励する。舛添要一都知事が3会場の新設中止を表明した東京の計画見直しも事実上容認となり、26年冬季五輪招致に名乗りを上げた札幌市の計画策定にも影響しそうだ。
財政難といわれる18年平昌冬季五輪(韓国)で浮上しているそり競技の国外実施案の後押しにもなる。トーマス・バッハIOC会長は6日の記者会見で「アジェンダ2020は東京だけでなく、平昌の準備にもすぐに反映できる」と話した。
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