【ソウル聯合ニュース】ソウルの複合施設「第2ロッテワールド」でひび割れや水漏れが相次いで見つかり、安全性を懸念する声が高まっている。
ロッテグループによると、第2ロッテワールドのアクアリウム(水族館)地下2階に設置されたメーン水槽の水中トンネルで今月3日、水が漏れているのが見つかった。
コンクリートの壁とアクリル水槽の間の隙間を埋めるシリコーンコーキングが裂け、シリコーンにボールペンの先ほどの穴があいたという。その部分から水が漏れ続けたため、ダイバーらが補修作業を行った。その間も付近の約10メートル区間への立ち入りを禁じただけで、営業は通常通り続けられた。
ロッテの関係者は「水が少しずつ漏れ続けているため裂け目が大きく見えるかもしれないが、実際に裂けた部分は1~2ミリほどで、危険はない」と説明した。
第2ロッテワールドは10月14日のオープン前から、周辺で道路の陥没が発見されるなど、安全問題がたびたび浮上していた。オープン後も小さな不具合が何度か見つかっているが、ロッテ側は建物の安全には全く影響しないとの釈明を繰り返してきた。
先月3日には、ブランド品ショップなどが入る第2ロッテワールドのアベニュエル館8階の天井構造物に50センチほどのひびが入っているのが見つかった。ロッテはこれについて、ひびはコンクリートではなく鉄骨を包む耐火ボードのジョイント部分に生じたもので、建物は安全だと説明した。
その数日前の10月29日には、ショッピングモールのロッテワールドモールでクレジットカードほどの大きさのアルミ部品が落下し、1階にいた協力会社の社員の頭にぶつかった。ロッテはこの際、外れる危険性のある部品があるかどうかを全数調査した上で、溶接などを実施し全てを完全に固定すると説明した。
ロッテはアクアリウムの水漏れについても、大きな問題ではないと釈明している。ロッテの関係者は「大型水族館ではオープン直後にささいな水漏れがよく見つかる。大きな事故ではない」と話す。
だが、第2ロッテワールドを訪れる客や地元住民の間で不安が高まっており、政界や市民団体はロッテに対し誠意ある対応と信頼できる安全診断の実施を求めている。