編集・ライター養成講座修了生が語る いまどきの若手編集者・ライターの生き方

編集者として、人と人の狭間を埋めていきたい。

みなさん、はじめまして。フリーランスで編集をしている徳瑠里香(とくるりか)です。

私は、新卒でディスカヴァー・トゥエンティワンという出版社に入り、1年間の書店営業を経て、2年目に編集部で「U25 Survival Manual Series」という書籍シリーズを立ち上げました。企画編集、ときどきライティングをして、1年間で9冊を刊行。創刊1周年時に20代限定で300人規模のイベントを開催、と同時に独立をしました。その後、U25シリーズの編集もゆるやかに続けながら、今は主に、講談社の「現代ビジネス」というWebメディアで企画編集・ライティングをしています。

U25 Survival Manual Seriesは、U25以下の若者に向けて、独自の考え方、やり方、働きで輝くための「サバイバル・マニュアル」をつくっていこうというコンセプトで創刊した書籍シリーズです。2012年に8月に家入一馬さんの『もっと自由に働きたい』と伊藤春香(はあちゅう)さんの『自分の強みをつくる』2冊を創刊し、その後安藤美冬さんの『冒険に出よう』や金城拓真さんの『世界へはみ出す』など10冊を刊行しています。最新刊は、向田麻衣さんの『“美しい瞬間”を生きる』という本です。

編集と言われてもピンとこない方も多いかもしれません。人それぞれですが、私は人(著者)と人(読者)をつなぐ人(編集者)だと思っています。著者が持っている魅力や才能、伝えたいメッセージを潜在読者に届けるための道筋を作る。具体的には、本のタイトルやデザインの方向性を決めたり、構成を組んだり、文章を整えたり、売り方を考えたり……。本だけに限らず、仕掛けを考えたり、ちょっと温度を加えてみたり、人と人の狭間を埋めていくのが編集者の仕事だと思っています。そのときどきによって、編集者がやることが違ってくるので一言ではお伝えできないのですが、今回は、私が立ち上げたU25シリーズのお話をさせていただけたらと思っています。

まだまだ経験も実績も少ない未熟者ですが、若手編集者の1人として、みなさんにお伝えできることがあれば嬉しく思います。

≫次ページ 「単著ではなく、シリーズで書籍を企画する」へ続く

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