事業・組織の拡大と管理画面の進化


ラクスルの利根川です。

今年7月に縁あって登壇した「第一回管理画面チラ見せ♡ナイト」というイベントが大人気となり、
その続編でアドベントカレンダーも作られることになりました。

http://www.adventar.org/calendars/586

昨日はオンラインサロンプラットフォームSynpseのtamukenさんの「データ解析で、ネットコミュニティはもっと面白くなる」でした。

明日はco-meetingのyanotakaさんです。

(7月の講演内容はこちらに出ていますので、ご覧いただければと思います。http://geechs-magazine.com/2685

ブログでは管理画面のチラ見せ♡はできないので、
今回のアドベントカレンダーでは、7月とは少し違う観点で、
当社の業務用の管理画面がどうやって進化してきたか」をテーマで振り返ってみます。

1.オープン時 ~ 1 Division, 1 List View & 1 Detail View ~

オープン当時は、カスタマーサポート数名で、
印刷データのチェックも、電話対応も、メール対応も、入金確認も、工場への印刷依頼も
全ての業務を回していました。

また、多くのアーリーステージのベンチャーでも同様だと思うのですが、
当時、管理画面よりもお客様画面に開発の重点が置かれていました。

結果、当時の業務は下のイメージのように、
「沢山のプルダウンでリストをフィルターして、詳細画面に遷移する」
という原始的な画面設計でした。

1-1-1

2.急拡張期 ~ 1 Division, N List Views & 1 Detail View ~

オープン後、webマーケティングや折込等のオプションサービスが始まると
日々の注文件数も増え(振り返ると、半年で約3倍→1年で10倍!)

1つのList View で、「入金待ちのリスト」、「本日出荷予定のリスト」、「印刷データチェック待ち」、、、、等々を管理するのが、
非効率になったり、業務の抜け漏れに伴う事故が発生したりします。

とはいえ、まだまだ、お客様側のシステム開発に力点が置かれていたので、
従来からの 基本List Viewに加えて、必要に迫られた用途別の List View が順次作られ、注文件数の増加に対応していきました。

1-N-1

3.分離期 ~ N Divisions, N List Views & N Details Views ~

この辺りが管理画面チラ見せ♡ナイトで話したフェーズです。

年明けの資金調達やテレビCMの開始等で、注文の増加が予測される中で、
二大業務であった「印刷データチェック」と「電話・メール対応」のうち、
「電話・メール対応」専用の List と Detail のViewを作ることにしました。

例えば、お客様から折り返しの電話をもらった時
人数が少ない頃は「xxさまにお電話した人いますかー?」とかで業務が回っていたのも、
取扱量が2倍になると、発生頻度 2倍 x 対応スタッフ 2倍になり 4倍の問題の大きさになるのが
見えていて、専用の画面の設計を実施しました。

また、この頃になると、システム部門だけでなく全社として、
「多くの注文件数に耐える(広義の)システムを作ることは事業上重要で、結果お客様の為になる」
との認識が出来てきて、業務系のシステム開発にもリソースを割けるようになりました。

N-N-N

4.再構築

2015年は管理画面の再構築が必要になってきます。
実は、未だにオープン時からのレガシーな List View も稼働していますが、
当初のように「データチェックも、電話も、メールも、入金も、印刷依頼も」全てを対応するスタッフはいなくなり、
会社としての組織化が進みました。

会社の事業が拡大し、組織も各部門に分化し、部門の中でも階層が出来てきています。

最適なビジネスのやり方が変わるのに(合わせて|見越して)管理画面の再構築をしていく1年になると思いますし、
また、その成果を来年のイベントかアドベントカレンダーで共有できたらと思います。

振り返ると

1,2のフェーズの頃に「管理画面チラ見せ♡ナイト」があったら、
もう少し再構築の少なくて済む、管理画面のロードマップを考えられたかもなと思います。

この記事が、これから成長を志向するベンチャーで管理画面を作るエンジニアの参考に少しでもなればと思います!

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