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CERNは貴重な実験データをすべて公開する。時間と費用を節約し、発見に道を開くために

ヒッグス粒子を発見したLHCのデータが、研究目的でも教育目的でも、無料で利用できるようになる。CERNはその透明性と共有の原則を守り続けている。

 
 
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TEXT BY ANNA LISA BONFRANCESCHI
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI

WIRED NEWS (ITALIA)

ATLASのエンドキャップの周りに集まる科学者たち。画像は過去記事(「ヒッグス粒子」観測を可能にした実験装置「LHC」とは)より。IMAGE BY CERN

CERNのLHC(Long Hadron Collider:大型ハドロン衝突型加速器)からは、さらに2つ新しい粒子が出てきたばかりだ(そして2年前には、探し求められてきたヒッグス粒子も)。さらに来年、LHCのエンジンが再点火するときには、新しい発見が期待されている。

(関連記事)LHCに頭を突っ込んだら何が起こるか?

しかし、その間は、誰もが無料で、LHCの実験によって得られたデータを参照することができる。なぜなら、CERNは最近、こうしたデータをOpen Data Portalというサイトを通して、研究用にも教育目的にも利用できるようにしたからだ。データを分析するための文書やプログラムも付属する。

ロルフ・ホイヤー所長(彼の後を引き継ぐのが、イタリア人の女性科学者、ファビオラ・ジャノッティだ)は、世界の研究コミュニティ、そして学生や市民にインスピレーションを与えるという希望をもっていることを述べた。実際、アイデアは、ポータルサイトからもわかるように(教育と研究のセクションに分かれている)、データを教育目的(特に高校生向け)にも利用するというものだ。


※この翻訳は抄訳です
 
 
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