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 全日本アイスホッケー選手権で準優勝した東北フリーブレイズを運営する東北アイスホッケークラブ(中村考昭社長)は8日、試合後に一部選手がメダルをゴミ箱に捨てるなど不適切な行為をしたとして、準優勝を返上すると発表した。

 チームの本拠は、青森県八戸市と福島県郡山市。7日、横浜市の新横浜スケートセンターであった同選手権決勝で、栃木日光アイスバックスに延長戦の末、2―3で敗れた。決勝ゴールの判定を巡り、協議が長引いたという。同クラブによると、判定に不満を持った4、5人の選手が決勝後の表彰式で、相手選手と握手しなかったり、防具を着けないで並んだりした。

 また、表彰式直後、GK橋本三千雄(37)とFW河合卓真(26)の2選手が授与された銀メダルをリンク外のゴミ箱に投げ捨てた。一連の行為は観客から見えるところで行われ、選手がメダルを捨てる様子は動画共有サイトに一時投稿されていたという。

 同クラブは「勝ち負けを試合終了後までに持ち越すことは大変恥ずべき行為」として準優勝を返上するほか、2選手を公式戦(アジアリーグ)1試合出場停止、中村社長を10%の減俸(3カ月)にするとした。(榎本瑞希)