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静岡アナログゲーム人気拡大 浜松で体験会活発
ドイツを中心に海外で人気が高い、ボードゲームやカードゲームといった「アナログゲーム」を楽しむ人たちが近年、日本でも増えている。最大の魅力は、顔と顔をつき合わせて遊ぶため、自然にコミュニケーションが生まれること。浜松市でもその面白さを広めようと体験会が定期的に開かれるなど、ファンの裾野は広がり続けている。 「そう来ましたか!」「うーん、次はどうしよう」。十一月下旬、浜松市浜北区の複合施設「なゆた・浜北」の一室。テーブルを囲みゲームに興じる男女の会話と笑い声が絶えない。幻想的なカードからどんな言葉を想像したかを当て合ったり、海賊を脱獄させる早さを競ったり。バラエティー豊かなゲームで、初対面でもあっという間に打ち解けた。 体験会を開いたのは、同区の会社員小野達哉さん(31)。今年四月、サークル「あそびの森」を発足。「こんなに楽しいものを知らないのはもったいない。遊んで初めて分かる面白さを体験してほしい」と会員制交流サイト「フェイスブック」などで月一回、参加者を募っている。 この日が初参加という会社員田中美穂さん(32)は「年齢や男女関係なく楽しめるのが魅力。相手がいないとできないので、こういう会があると助かる」と笑顔。小野さんは「日本では人生ゲームやモノポリーなどしか知られていない。ほかのゲームもぜひ遊んでみてほしい」と力を込める。 会話をヒントに村人の中から狼男を捜す「人狼(じんろう)ゲーム」がテレビ番組になったこともあり、アナログゲームのファンはここ数年で急増。毎年春と秋に東京と大阪で販売や体験などを行うイベント「ゲームマーケット」の参加者は、二〇一〇年の二千二百人から、今年十一月には七千二百人と三倍以上になった。アナログゲームの販売などを手掛け、イベントを運営する「アークライト」(東京)によると、家族連れやカップルが多いという。 ブームはマンガの世界にも広がっている。月刊誌「ゲッサン」(小学館)で中道裕大(ひろお)さん(35)が昨年から連載中の「放課後さいころ倶楽部(くらぶ)」は、女子高生三人組がさまざまなアナログゲームと出合いながら友情を深める物語。作中にルールの説明もあり、ゲーム未経験者にも親しみやすい内容になっている。 担当編集者の丹波聖泰さん(29)は「アナログゲームの魅力を、ゲームファン以外の一般読者にも知ってもらえれば」と話している。 (志沢あれん、吉本章紀) <アナログゲーム> テレビゲームのように電源を必要としない、ボードゲームやカードゲームの総称。1990年代以降のドイツで特に盛んで、年間数百種類の新作が発売される。海外のゲームはアークライトなどが翻訳や輸入を手掛け、価格は1000円〜1万円程度。 PR情報 おすすめサイトads by adingo
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