不正アクセス:禁止法違反容疑で中国籍の会社員を逮捕

毎日新聞 2014年12月09日 12時37分(最終更新 12月09日 13時10分)

 インターネット接続サービス「OCN」の利用に必要なパスワードを不正に変更したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は9日、中国籍の会社員、耿強(こう・きょう)容疑者(32)=江戸川区西葛西8=を不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕したと発表した。「中国にいる仲間から指示された」と容疑を認めているという。

 OCNは昨年6月、サイトに不正アクセスがあり、会員のパスワード756件が変更されたと発表した。耿容疑者は中国の利用者向けの中継サーバーがインターネットの不正接続に悪用された事件の捜査で浮上。同課は中国でサーバーの利用客を募っている首謀者の男が日本の耿容疑者らにパスワード変更を指示したとみている。

 逮捕容疑は昨年6月24日、不正に入手した愛媛県の男性ら3人のIDとパスワードを使ってOCNのサイトにアクセスし、3人のパスワードを変更したとしている。変更は、募った客との重複ログインを避けるためとみられる。【林奈緒美】

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