2014年12月9日11時20分
麻生太郎財務相が社会保障費増大をめぐり7日の演説で「子どもを産まない方が問題だ」と述べたことについて、9日の閣議後会見で閣僚から発言が相次いだ。麻生氏自身は「人口減はものすごく国力に影響する大きな問題。経済的事情で産めないのは、放置できる話ではない」と改めて釈明した。
麻生氏は、「産みたくても産めない」と言うべきだったとして、「誤解を招いた点は、(説明に)時間をかけるべきだった」と語った。江渡聡徳防衛相は「少子高齢化の問題は重要で、発言に慎重になるべきだ。ライフスタイルのことにまで踏み込んだ発言の仕方はいかがかなと思う」と苦言を呈した。一方、菅義偉官房長官は8日に麻生氏が釈明したことを挙げ、「麻生氏自身の説明に尽きる。野党は部分だけをとって、選挙で攻撃しているのだろうが、説明したことで全く問題ない」と語った。
麻生氏は、株高円安で利益を出さない企業について6日に「よほど運が悪いか、経営者に能力がないかだ」と述べたことについては、「デフレからインフレ、円高から円安など、環境の変化に合わせないと経営はできない。経営者はそういう努力をするものだ」と持論を述べた。一方、太田昭宏国土交通相は「円安で中小企業を始めとして打撃を受けているという声は、よく分かる。対応するものは対応していかなくてはならない」と述べた。
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