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NY原油 1バレル62ドル台に下落12月9日 6時32分
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週明け8日のニューヨーク原油市場は、世界的に原油の供給過剰が続くとの見方から売り注文が広がり、原油の先物価格はおよそ5年4か月ぶりに1バレル=62ドル台に下落しました。
8日のニューヨーク原油市場は、OPEC=石油輸出国機構が減産を見送る一方、シェールオイルの増産などで供給過剰な状態が続くとの見方から、売り注文が広がりました。
その結果、国際的な原油取り引きの指標となるWTIの先物価格は、2009年7月下旬以来、およそ5年4か月ぶりに1バレル=63ドルを下回りました。
その後の時間外取り引きでもさらに値を下げ、一時、先週末の終値より5%余り安い1バレル=62ドル25セントまで下落しました。
原油先物価格は、6月につけたことしの最高値の1バレル=107ドルからおよそ半年で40%余り値下がりしたことになります。
市場関係者は「中国の貿易統計がふるわなかったことや日本の7月から9月までのGDP=国内総生産が下方修正されたことが原油の需要が低迷するという見方につながった。アメリカのシェールオイルは今は高い水準で生産が続いているが、今後は、採算が合わなくなり、開発を遅らせる地域も出てきそうだ」と話しています。