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 安倍政権が生活の党の小沢一郎代表に対し、政権あげての攻勢をかけている。安倍晋三首相が9日、小沢氏の地元・岩手4区に入るほか、8日には菅義偉官房長官が入った。小沢氏は自民党を下野させた立役者だけに、自民党は「象徴的な選挙区であり、ぜひ取りたい」(幹部)と意気込む。

 菅氏は8日、小沢氏の出身地奥州市で自民党前職の藤原崇氏を応援し、「今回の選挙で小沢さんを退場させ、日本の政治をこれからも安定的に行う環境をつくっていきたい」と述べた。

 小沢氏は1996年以降6回の衆院選で、所属政党を変えながら選挙区で連続当選し、盤石の選挙基盤を誇ってきたが、6日と7日は同区に張り付いた。小沢氏が衆院選期間中に地元で活動するのは極めて異例で、「王国」死守に徹する。同選挙区には、共産党新顔の高橋綱記氏も立候補している。