ニュース詳細
「オリオン」無人試験機 打ち上げ12月5日 21時23分
K10037585411_1412052134_1412052146.mp4
火星に人類を送り込むためアメリカが開発を進めている次世代の宇宙船「オリオン」の無人の試験機が、日本時間の5日午後9時すぎ、フロリダ州の空軍基地から打ち上げられ、順調に飛行を続けています。
フロリダ州のケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げられたのは、NASA=アメリカ航空宇宙局が開発を進めている宇宙船、「オリオン」の無人の試験機で、日本時間の午後9時5分、ごう音とともに発射台を飛び立ちました。
当初は、日本時間の4日夜、打ち上げられる予定でしたが、風の影響などで繰り返し延期されていました。
NASAによりますと試験機は順調に飛行を続けていて、地球の周りを回る軌道を2周し、大気圏に再突入したあとおよそ4時間半後の日本時間の6日午前1時半ごろに太平洋に着水して地球に帰還する予定です。
オリオンは、NASAが火星に人類を送り込み地球に無事に帰還させるために開発を進めている有人宇宙船で、大気圏に再突入する際、機体が空気とぶつかることで生じる2200度の高熱に耐えられるよう設計されています。
今回は、この設計を試すための試験飛行で時速3万2000キロという超高速で大気圏に再突入する試験機が、計画どおりに飛行し、高熱などで空中分解せずに無事に太平洋に着水できるかが試されます。
アメリカは、2030年代に人類を火星に送り込む計画を掲げていて、今回の打ち上げは、その遠大な計画の第一歩となるだけにその成否に注目が集まっています。