はやぶさ2 打ち上げへカウントダウン12月3日 11時39分
4年前、世界で初めて小惑星の微粒子を地球に持ち帰った日本の探査機「はやぶさ」の後継機「はやぶさ2」が、3日午後1時22分に、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケットで打ち上げられます。
機体にはすでに燃料が注入され、最終的なカウントダウンが進められています。
「はやぶさ2」を搭載したH2Aロケット26号機は、種子島宇宙センターの発射地点に据え付けられ、午後1時22分の打ち上げに向けて、最終的なカウントダウンが進められています。
ロケットの機体は、3日午前0時ごろ、組み立てが行われた建物から出され、専用の台車でゆっくりと、およそ500メートル離れた発射地点へ移動しました。
「はやぶさ2」は、2003年に打ち上げられ、地球から3億キロ離れた小惑星「イトカワ」から、たび重なるトラブルを乗り越えて、4年前、地球に帰還した「はやぶさ」の後継機です。
前回とは違う水や有機物を含む別の小惑星から石や砂を地球に持ち帰り、太陽系が誕生した当時の姿や生命の起源を探る計画です。
箱形の本体は、高さが1メートル25センチあり、2つの円形の通信用アンテナや太陽電池パネルが取り付けられているほか、動力源の「イオンエンジン」は、初号機より推進力や耐久性が増しています。
また、「インパクタ」と呼ばれる今回新たに搭載された装置は、金属の弾丸を秒速2キロという高速でぶつけるもので、小惑星内部の物質を採取するのに使われます。
打ち上げは、当初、先月30日に行われる予定でしたが、天候不良によって2度にわたって延期されました。
3日は、今のところ、種子島宇宙センター周辺の天候に問題はなく、「はやぶさ2」を搭載したH2Aロケットは、午後1時22分に打ち上げられる予定です。
打ち上げの手順は
「はやぶさ2」が搭載されるH2Aロケット26号機は、機体の横に補助ロケットを2本装備したH2Aのシリーズの中でも、最も多く打ち上げられているタイプです。
打ち上げは次の手順で行われます。
実際に打ち上げを行うかどうかの最終判断は、JAXA=宇宙航空研究開発機構と、打ち上げ業務を担当する三菱重工業が、予定時刻の10分前に機体の状況や天候などを総合的に検討して行います。
打ち上げを行うことが決まれば、4分30秒前から、コンピューターがエンジンの点火に向けた機器の最終チェックを自動的に行います。
そして、問題がなければ、打ち上げ5秒前にメイン・エンジンに点火、続いて、機体の両脇に装備された2本の補助ロケットが点火され、発射台を離れます。
上昇を続けるロケットからは、まず、燃焼を終えた補助ロケットが切り離され、続いて、ロケットの先端の「フェアリング」と呼ばれる「はやぶさ2」を保護するカバーが外されます。
そして、1段目のエンジンが燃焼を終えて切り離されると、2段目のエンジンの燃焼が始まります。
2段目のエンジンの燃焼が停止すると、搭載していた小惑星探査機「はやぶさ2」を分離し、予定の軌道に投入することになっています。